毎年夏から秋にかけてスズメバチに襲われる事故が
発生しています。

スズメバチの生息する場所は野山だけでなく
最近では都市部でもよく見かけるので注意が必要です。

スズメバチの特徴や刺されないようにする方法、
注意点についてお伝えします。

スズメバチの特徴

蜂の中でも最強で猛毒を持つスズメバチは
日本に16種類いると言われていますが

最近では外来種も見かけることもあります。

スズメバチに刺される被害は8月から10月にかけて
集中して起こります。

この時期は蜂の巣が最も大きくなり、巣の中には
たくさんの蜂がいることと、

来年にむけて新女王やオスの蜂が
育てられていて警戒が高まっているので、

この時期に蜂の巣に刺激を与えると
危険なことになります。

スズメバチはメス(女王バチと働き蜂)だけが
針を持っているので

オスには刺されることはありません。

スズメバチとミツバチの違いですが

ミツバチはいったん針を刺すと
毒嚢(どくのう)ごと針がミツバチの身体から外れ、
そのまま刺した相手から離れて

ミツバチは死んでしまいます。

一方スズメバチは一度刺した後でも
針は外れないため、

再度体制を立て直して何度も
攻撃してくる
だけでなく

毒液を相手の体や服に向けてまき散らします。

この毒液は警報フェロモンの働きを持っており
速やかにその場を離れないと、

さらに多くのスズメバチが向かってくる
こともある
ので大変危険です。

先日もスズメバチに50分間、150か所刺されて
亡くなった方がいましたが、

警報フェロモンの毒液を察知して
スズメバチが大量に集まり、

同じスズメバチが何度も刺すので
このような事態になったと思われます。

ミツバチであれば一度しか刺さないので
これほど長時間、多くの箇所を刺されることは
ありません。

スズメバチに刺されないためには

スズメバチに刺されないためには
まずは巣を見つけたら絶対に近づかないことです。

巣が見当たらない場合でもスズメバチを
よく見かけけるような場所は近くに巣がある
可能性があります。

一匹のスズメバチがゆっくり飛んでいる時は
エサを探している場合が多く、

この場合は黙って放っておくと、やがてどこかに
飛び去っていきます。

この時絶対にスズメバチを手で払ったり、
急に向きを変えるなどの急な動きは大変危険です。

もし巣を見つけたらゆっくりと後ずさりをして
巣から離れるようにしましょう。

ただ気づかないうちに巣に近づいてしまうことが
あるかもしれません。

そのような時スズメバチは外敵から巣を守るために
すぐには刺さずに警戒や威嚇の行動をとります。

スズメバチの警戒や威嚇の行動

 自分の周りをまとわりつくように旋回する
 狙いをつけてホバリング(空中で停止の状態)する
 スズバチのあごをかみ合わせてカチカチというような

威嚇(いかく)の音をたてる

このように警戒しているスズメバチが近づいてきた場合は

姿勢を低くして飛び去るのを待って、ゆっくり巣から
離れるようにしましょう。

またスズメバチは真っすぐに追いかけてきます。

急な方向転換ができないので
逃げる際はジグザグ走行で逃げるようにしましょう。



スズメバチに関する注意点

スズメバチは黒い色に反応して攻撃するため

野山に出かける時は白い色の服装
着るようにしてください。

また黄色や銀色の服に対しても反応は弱いようです。

キイロスズメバチを調査した結果、
黒、赤、青色に対して激しく攻撃しましたが、

最も反応が弱かったのが黄色でその次がという
報告があります。

また頭は髪の毛が黒いのでとても危険です。
野山に行くような場合は白い帽子をかぶったり

白いタオルを首にかけて
スズメバチを見かけたら頭に巻くようにしてください。
(9月、10月の活動が活発な時期は最初から頭に巻きましょう)

また、黒いカメラなどを首にかけて動いたりすると
攻撃してくる場合があるので注意しましょう。

その他にもニオイの強い香水整髪料
スズメバチを興奮させることがあるので
控えてください。

まとめ

以上スズメバチに刺されないための方法を
お伝えしましたが、

それでも刺される場合があるかもしれません。

次回はスズメバチに刺された場合の対処法について
お伝えします。

スズメバチに刺された時の対処法や症状は?特に二回目は注意が必要!