日本の食用油で一番消費されているのはサラダ油ですが、昔は動物性油のバターなどと比べて植物性のサラダ油は健康に良いと言われてきました。
ですが現在ではサラダ油を取りすぎると認知症やガンなどの原因なると言われむしろ使用を控えるように言われることが多いですがご存知でしょうか?
今回はサラダ油の危険性と健康に良い油を紹介します。
サラダ油はどんな油?
サラダ油は精製植物油の一種で指定された9種
菜種、大豆、トウモロコシ
ひまわり、ごま、綿実
紅花、米、落花生の
これらの原材料のうち、いずれかを用いた植物油の総称です。
そしてサラダ油は市販のマーガリンや多くの加工食品に「植物油脂」などと名前を変えて多く含まれています。
このサラダ油は化学反応によって変えられた不自然な油です。
サラダ油を販売しているメーカーでは
「動物性油脂(バターなど)はコレステロールを高くするので、植物性油(サラダ油)を使った方が良い」という宣伝をしていますが、実際は違います。
サラダ油が危険な理由
植物から採れる油は健康だと言われても別に疑う方は少ないと思いますが、ではなぜサラダ油は危険なのでしょうか?
その理由を紹介します。
①抽出法が問題
精油メーカーで油を抽出する方法に問題があります。
原料を溶かす際に使用される「ヘキサン」「ヘプタン」は石油系の物質で、いわばガソリンのような油です。
これらの有害な石油系の溶剤は高温で加熱して気化させるのですがこの時に溶剤が残る場合があります。
そして危険な物質が残るだけではなく製造の過程で
レシチンや食物繊維、
カルシウム、マグネシウム、鉄
βカロチン、ビタミンEなど
体にとって大切な栄養素を取り除いてしまいます。
なぜこれらの成分を取り除くのかというと、
これらの栄養素は長期保存するためには邪魔な成分だからです。
最近では金沢大学の山嶋哲盛先生が
製造過程で何度も高温処理されるサラダ油には脳や細胞を破壊する有毒物質(ヒドロキシノネナール)が
発生し、アルツハイマー病の原因になっていることを国際ジャーナルや世界の学会で発表されています。
②トランス脂肪酸が危険
サラダ油の原料を高温で加工し、製造している過程でトランス脂肪酸が発生します。
このトランス脂肪酸が身体に悪影響を及ぼすというのは知っている方も多いでしょう。
特に海外ではトランス脂肪酸の危険性はかなり指摘されていて、禁止になっている国やトランス脂肪酸の含有量を表示する義務がある国もあります。
実際にアメリカでは2018年からトランス脂肪酸を含む食品は全面禁止となっています。
トランス脂肪酸の被害としては
ガン、糖尿病、高血圧、
コレステロール疾患、心臓血管の病気
リウマチ、カンジタ症、アレルギー
うつ病、慢性疲労など
様々な病気の原因と言われています。
ですが日本ではトランス脂肪酸の摂取量が海外諸国と比べると少ないというわけのわからない理由で制限がないどころか表示義務もありません。
昔の和食中心の生活ならばわかるのですが、現在の海外とほどんど変わらない食生活ではトランス脂肪酸の摂取過剰の人が日本人にも多くいると言われています。
WHO(世界保健機関)はトランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満にするように勧告していますが日本人の平均摂取量は0.3%と推計されています。
日本人が一日に消費するエネルギーは平均で約1,900 kcalなので平均的な活動量の場合には一人一日当たり約2グラム未満が目標量に相当します。
このことにより内閣府の食品安全委員会は「日本人の摂取量は少なく、通常の食生活では健康の影響は少ない」としています。
実はマクドナルドのフライドポテトMサイズ(135g)には4.55gのトランス脂肪酸が含まれています。
もちろんマクドナルドだけでなく、他のポテトも一緒ですが、多くの加工食品やお惣菜などはサラダ油を使用しているため、平均摂取量が0.3%というのはありえません。
よほどのベジタリアンか和食中心の生活しかしないという人以外はほどんどトランス脂肪酸の摂取量は推奨摂取量を超えているはずです。
③リノール酸の過剰摂取が危険
サラダ油に含まれているリノール酸を長期に摂取すると動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、ガン、アレルギー体質を引き起こすデータが数多く発表されています。
また政府や自治体のホームページでも「リノール酸の摂り過ぎは生活習慣病を引き起こす」と注意を促しています。
リノール酸は必須脂肪酸の一種で体に必要な成分なので適量の摂取は健康に良いのですが、先程紹介したようにサラダ油は植物油脂と名前を変えて多くの加工食品に含まれているので過剰摂取の人が多いです。
国側がリノール酸の過剰摂取が多いので警告しているのにトランス脂肪酸の摂取量は少ないというのは本当に理解できません。
おすすめの健康油
サラダ油が危険というのがわかったとは思いますがでは実際にどんな油を選べば良いのでしょうか?
①抽出法で選ぶ場合
ラベルの表示に「コールドプレス(低音圧搾)」と書かれているものをおすすめします。
コールドプレスとは30℃以上の熱を加えずに原料をしぼって油を抽出しそのまま瓶詰めにしたシンプルな
作り方のことです。
昔ながらの製法で抽出したしぼりたてのフレッシュな油は栄養豊富で一番安全です。
[warning]「食用精製加工油脂」「食用植物油」と書かれている油はこれらは先程紹介した危険な物質を使用して抽出しているので注意が必要です。
[/warning]②オメガ3脂肪酸の油を選ぶ
最近注目されているのがオメガ3脂肪酸を多く含まれている油です。
特に多く含まれているのがえごま油、アマニ油、グリーンナッツオイルです。
オメガ3脂肪酸の代表となる脂肪酸がαリノレン酸なのですがとにかく効能がすごいのです。
認知症、アルツハイマーの予防、改善
学習能力、記憶力の向上
アレルギーの症状を緩和
(花粉症、アトピー、喘息など)
生活習慣病の予防と改善
(糖尿病、高血圧、動脈硬化など)
うつの予防、改善
美肌、美容効果
サラダ油で使用する場合はグリーンナッツオイルをおすすめします。
炒め物であれば加熱しても問題なく栄養が取れます。
「レインフォレスト」の
「エキストラバージンオーガニックサチャインチオイル」です。
※サチャインチオイルはグリーナッツオイルの別名です。
この商品は低温圧搾(コールドプレス)製法なのは
もちろんのこと
有機JAS認定ですので安心して
購入できます。
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ただグリーンナッツオイルは揚げ物をする際には適していないので
その場合にはサラダ油の中でも比較的リノール酸が少なく、抗酸化物質がたっぷりの
米油やごま油をおすすめします。
ただ米油やごま油であればなんでも良いのではなく、
米油であれば石油系溶剤を使わずに抽出された高温処理が最小限(スチームリファイニング)のものや
ごま油は生しぼりや低温圧搾のものがベストです。
今サラダ油を使用している方はすぐに変えてくださいね。
まとめ
本来サラダ油は危険ではなく今スーパーなどに出回っている高温で処理されたサラダ油が危険なのです。
実際に国産の菜種油を低温圧搾製法で作ったサラダ油は健康に良い油です。(ただほとんど出回っていません)
家庭料理でサラダ油を使用しなくても多くの加工食品で使用されているので知らないうちに摂取していることが多いです。
普段の料理ではできるだけサラダ油は使用せず健康に良いと言われる油に変えて健康になりましょう。