小学校で「プログラミング」の授業がスタートします。
2020年から小学校で必修となり、2021年には中学校、そして2022年には高校へと必修化が拡大していきます。
早期に導入している学校もありますので、公立学校でもすでにプログラミング教育が導入されている地域もあると思います。
プログラミングと言うと何だか難しそうな気がしますが、文部科学省が目的としているのは「プログラミング的思考」を育てることにあります。
これは「工夫して問題を解決する力の育成」を意味しています。
問題解決力につながるプログラミングを学ぶために、ロボットを使ったスクールが今、大人気になっています。
どのような習い事なのでしょうか。
ロボットを使ったプログラミング教室
ロボットを使ったプログラミング教室の多くは、ロボットを自分で組み立てる作業から始めます。
ブロック遊びの一環のようなイメージですね。
そして手足を動かせるロボットが完成したら、動きの指示を入力するのです。
この動作の指示が「プログラミング」に当たります。
物を作り上げる楽しさがあり、そこに生命を吹き込むように動作方法を入力していくのです。
作り上げた物が動くという達成感を味わえますし、実際に動かしてみると思ったように動いてくれない、変な動きをしてる!ということもありますので、失敗の中にも楽しさが出てくるのです。
このようなロボットを使った教室はプログラミングを学ぶ機会として全国で開催されています。
ロボットでプログラミングを学ぶ効果とは
プログラミングはパソコンだけでも学べる分野です。
二次元の絵をモニター上で動かす方法でも学習できますね。
しかし実際にロボットを動かす学習法であれば、完成までの段階が目の前で分かり、動きを体感することができます。
失敗しても問題点が見つけやすいですし、改善したり工夫を加えたり、細かな面まで自然に想像力をはたらかせる機会になります。
お子さんの中には性別を問わず、もともとブロック遊びが好きなお子さんも多いと思います。
ブロックを試行錯誤しながら組み立てていくとアイディアも生まれやすく、発想力が身につきます。
頭の中で立体物を自由にイメージできるようになるのです。
このような空間認識能力は、特に子どもの時期に成長を促すことができるといわれています。
そして組み立てた立体物に動作を指示するプログラミングの構成を考えることで、一連の創造力をフル活用できます。
学習内容を聞くだけでも、ワクワク感でいっぱいの子どもの顔が浮かびそうですね。
なぜ小学校からプログラミングの授業がスタートするの?
このようなプログラミング学習ですが、なぜ小学校から、しかも必修授業として導入されるのでしょうか。
今までであれば高校の情報科などで身につける技術でしたね。
小学校では英語も導入されるため、子どもの負担が増えて大変な気がします。
授業時間の確保や教員の負担の面など、問題も大きいと思うのですが、そこには必要性が迫っているという実情があるのです。
英語も必要性があるから必修科目として導入され、プログラミングも義務教育の中で学ぶべきという必要性があるのです。
今の小学生たちにとっては急に負担が増えてしまいますが、これは同時に能力を発揮できる選択肢が増えることを意味しています。
プログラミング技術が武器になる
機会が与えられなければなかなか学ぶ機会のないプログラミング分野。
しかしこのプログラミング技術は現代社会で需要が高く、技術を持つ人材は世界中で求められています。
学ぶのは難しいのではないかと思う方もいると思いますが、現在のプログラミングはツールが揃っているため昔と比較すると格段に簡素化しています。
例えば、必要とされる場面は異なりますが、英語とプログラミングを比べると、英語は実際の習得までに何年もかかります。
しかしプログラミングについては比較的、身につけやすい分野なのです。
そのため大人世代も習得が可能で、新たな資格や技術として職業に直結させることも難しくありません。
人材の需要が続き、育成が急務とされるプログラミング分野は大きな期待を集めているのです。
まとめ
プログラミング授業は学習意欲の向上につながりやすく、楽しく学んで複合的な能力アップにつながります。
そしてさらに期待されている効果は、将来の教育格差の改善です。
必修化により教育格差・就職格差を減らす効果も期待されているのです。
現段階では一般的に、収入に余裕のある家庭のお子さんがスクールで学ぶケースが多いと思いますが、今後、民間スクールの数も増加が見込まれます。
習い事などでお子さんがプログラミングを学ぶ機会を増やしてあげませんか。
ワクワクしながら新しい能力を見つけたり、力を伸ばしてあげるチャンスになりそうです。