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休眠口座とは?復活させる手続きや解約方法・手数料などを紹介します。

休眠口座という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?
長期間、引き出しや預け入れなどの取引がされていない銀行預金のことを一般的に休眠口座(眠っている口座)と呼びます。

自分には関係ないかな。。。と思われた方、

金融庁によると2011~2015年度において毎年なんと平均1,000万口座、1,000億円を超える休眠預金が発生しているとされているんです。

  • 結婚後に名字変更の手続きを行っていないまま放置している銀行口座がある
  • 引っ越した先に支店がない銀行口座を使わなくなってしまいそのまま住所変更せず放置している
  • 子供の給食費や学費の一時期だけ利用した銀行口座を放置している
  • 会社の給与振込用の銀行口座を退職後もそのまま放置している

これらの口座はもしかしたら休眠口座に該当するかもしれません。あなたにも思い当たるものはありませんか?

2018年1月から「休眠預金等活用法」というものが施行され、休眠口座の預金は所定の機関に移管し、民間公益活動に活用されることになりました。

ということは、休眠口座になってしまったら、預金が残っていてももう引き出せないの?
自分の気づかないうちに休眠口座になってしまったものがあるかも。。。
と不安になった方もいるのでは?

ここでは、休眠口座についての取扱いや、手続きなどについてご紹介します。

休眠口座とは?

最後にお金を出し入れした日や定期預金の最後の満期日から、

  • 銀行では10年
  • ゆうちょ銀行では5年以上

経過したもののうち、預金者本人と連絡のつかないものをいいます。

対象となるのは2009年1月1日以降の取引から10年以上取引がない普通預貯金や定期預貯金です。
ただし外貨預貯金や財形貯蓄などはこの制度の対象にはなりません。

心当たりがある人はどうすれば?

長年利用してない通帳やキャッシュカード

長年利用してない通帳やキャッシュカードを探してみましょう。
銀行の統廃合が行われている可能性が高いので、以下を参考に確認してください。

みずほ銀行

旧銀行名は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行

三菱東京UFJ銀行

旧銀行名は、三菱銀行、東京銀行、UFJ銀行、三和銀行、東海銀行

三井住友銀行

旧銀行名は、三井銀行、住友銀行、太陽神戸銀行、さくら銀行

りそな銀行

旧銀行名は、あさひ銀行、大和銀行、協和銀行、埼玉銀行、協和埼玉銀行

地方銀行で現在の銀行名がわからないときは、全国銀行協会の相談窓口でも教えてもらえますよ。

 

休眠口座があるか確認したい場合

通帳もキャッシュカードもないが、念のため休眠口座があるか確認したい場合は最寄りの支店で確認してもらうことが可能です。
その場合

  • 必ず本人が来店すること
  • 顔写真付きの身分証明書を提示すること
が必要となります。
引っ越しなどで登録住所と身分証明書の住所が違っていても、当時の住所など簡単な質問に答えられれば問題ないとの事です。

ただし、結婚して名字が変わってしまった場合は、戸籍謄本など旧姓を証明できるものを提示する必要があります。

銀行は、通帳1冊ごとに毎年200円の印紙税が徴収されます。
銀行側としても、利用されていない少額の口座を少しでも減らしたいと考えているため、口座確認はそんなにハードルが高くないのかもしれません。


休眠口座があった場合の手続きは?

口座を復活させるか、または解約して残金を引き出す手続きをとることができます。

銀行によって、対応が変わってくるので事前に確認したほうがよいでしょう。
以前であれば口座のある支店に出向く必要があったようですが、最近はどの支店でも手続きが可能な銀行が増えているようですね。

手続きの際に必要なもの

  • 登録の印鑑
  • 通帳
  • 本人確認書類
などが必要になります。

口座を復活させる場合

通帳や印鑑があり、本人確認がとれれば手続きは可能です。
通帳やキャッシュカードがない状態であれば再発行してもらう必要があります。
再発行の手数料がかかりますので、各銀行で確認しましょう。
web通帳で十分という方は、キャッシュカードだけを再発行するという方法もありますね。

解約する場合

再発行手数料を払ってまで復活する必要はない、またはその口座は今後使用することはない場合は解約して残金を引き出しましょう。

その場合、休眠口座の預金をそのまま現金で引き出してもらうか、別の口座に預金を移動してもらう方法があります。
同じ銀行にすでに別口座があれば、そのまま預金を振替ることができます。

注意点

りそな銀行では休眠管理手数料がかかる

りそな銀行では2004年4月1日以降に新規開設した普通預金口座については、次のように取り決められています。
最後の預け入れや払い戻しから2年以上取引がない普通預金口座を休眠口座として取り扱います。
休眠口座となると事前に郵送で通知され、その後も約3カ月以内に取引がないと年間1,296円の手数料がかかります。
(ただし残高が1万円以上、同一支店に定期預金等の金融資産を預けている、借り入れがある場合は対象外)
また残高不足などにより手数料の引き落としが不能になった場合は、自動的に解約されます。

民営化前の郵便貯金は例外

民営化前(2007年9月30日以前)の郵便貯金には、郵便貯金法が適用されます。
郵便貯金法では、

  • 定額郵便貯金
  • 定期郵便貯金
  • 積立郵便貯金

に関して満期の翌日から20年間引き出しの請求がなく、文書で知らせてもなお引き出しが行われないと、その2か月後に権利が消滅すると定められています。
ずいぶん前に郵便局にお金を預けた記憶があるという人は、通帳を探して、満期日を確認しましょう。

なお、通常郵便貯金(銀行の普通預金にあたる)、通常貯蓄預金については、民営化前の預入であっても、民営化後のゆうちょ銀行に引き継がれ、最後の取引から10年経過後に休眠口座になるものの、請求があれば払い戻されます。

他の銀行から取り立ててもらうこともできる

転勤などにより、住所が変わり、解約したい銀行の支店が近くにない場合は、現在、口座を持って利用している銀行から取り立ててもらうことができます。
ただし、この方法では書類を郵送するための書留料金など実費を支払う必要があります。

休眠口座にも金利はつく?

いったん休眠口座の扱いになっていても、引きだしの際には、休眠口座にならなかったとして金利が計算され利子がつくケースがほとんどのようですが、事前に確認したほうがよいでしょう。

今後、導入されるかも?口座維持手数料とは

2017年末から2018年にかけて、メガバンクが口座維持手数料を検討していると話題になっているのをご存知でしょうか?

口座維持手数料とは、お金を銀行に預けているだけで手数料を取られるというものです。
海外の銀行では一般的で、日本でも外資や元々外資系だった銀行では、すでに口座維持手数料を取っています。
「20万円以上の残高がある」などの条件満たせば無料になる銀行もあるようです。

もし、全ての銀行で口座維持手数料が導入されるならば使わなくなった口座を放置するとデメリットになるかもしれません。
実際に導入されてしまう前に、休眠口座があるかどうか確認しておくことや、口座を整理して準備をしておいたほうがよさそうですね。

まとめ

いかがでしたか?

休眠口座とは、以前は、自分たちの生活に活躍してくれていたはずの口座。
この機会に、自分の人生の履歴とともに休眠口座を振り返って一度整理してみるのはいかがでしょう。
お金は、人生にとって必要なものです。口座を整理し正確に把握することは、今後の
ライフプランにも大きく関わってくるのではないでしょうか。




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