2017年の全豪オープンテニスは
1月16日(月)~1月29日(日)まで
開催されます。
全豪オープンはテニスの四大大会(グランドスラム)で
毎年1番最初に行われる大会です。
テニスの大会スケージュールは本当にハードで
休みがほとんどないので大変ですね~。
今日はその全豪オープンの歴史と優勝賞金額、
そして錦織圭選手の全豪オープンでの成績を
紹介します。
テニス四大大会の一つ全豪オープンの歴史や特徴
1905年に大会の前身となるオーストラリア選手権が
スタートして110年以上の歴史を持つ大会です。
しかし南半球にあるオーストラリアは
地理的な理由から欧米の選手にとって
非常に困難な遠征でした。
さらに1985年までは毎年12月に開催されていて
選手にはそれまでの連戦の疲れと、季節が真逆のため
コンディションの管理が難しかったのと
貴重なクリスマス休暇を
返上しなければならないという問題がありました。
さらに1972年から87年までの開催地であった
クーヨン・ローン・テニスクラブは規模が小さく
設備も完全ではなかったため、
グランドスラムの会場としてふさわしくないと
言われていました。
これらの問題から
ランキング上位の有名選手の出場が少なく、
地元選手中心の大会で行われていたのですが、
1988年に会場がメルボルンパークに移り
設備もコートも一新して
今では世界の名だたる選手が続々と参加しています。
ただし設備が良くなり、年末から年明けの開催に
なったとはいえ、
●オーストラリアまでの移動距離が長い
●南半球の1月は夏なのでコンディション調整が難しい
といった理由からグランドスラムの中では
全豪オープンが番狂わせが一番起こりやすい大会です。
全豪オープン2017の賞金総額と優勝賞金
●2015年大会の賞金総額は3,630万豪ドル
●2016年大会は4,400万豪ドル
と20%近く上がっていますね。
4,400万豪ドルは2016年12月22日時点の
1豪ドル=85円で換算すると37億4千万円と
ものすごい賞金総額ですね。
2017年の賞金総額は5,000万豪ドルと今年も
上昇して42億5千万となりました。
そして賞金総額のうちシングルスの優勝賞金は
- 2015年が300万豪ドル
- 2016年が340万豪ドル
- 2017年が370万豪ドル(3億1千450万円)
とこちらも年々スゴイ金額になっています。
ゴルフの優勝賞金と比べても3倍近くありますが
やはりゴルフの選手と比べると
テニスは選手寿命が短いというのも
あるのでしょう。
ちなみに他のグランドスラムの
2016年の優勝賞金は
●全仏オープンテニスが200万ユーロ
(約2億4,400万円、1ユーロ122円換算)
●全英オープンが200万ポンド
(約2億9,000万円、1ポンド145円換算)
●全米オープンが350万ドル
(約4億950万円、約1ドル117円換算)
となっています。
全米オープンはグランドスラムで毎年
1番賞金総額も優勝賞金も多いですが
それにしてもスゴイ金額ですね~。
錦織圭選手の全豪オープンの過去の成績
錦織選手の過去の全豪オープンでの成績を紹介します。
2012年世界ランキング26位
錦織選手は第24シードとして出場。
1973年以降日本人男子がグランドスラムで
シードされるのは初の快挙です。
1回戦はフランスのステファン・ロバート
(ランキング106位)に
3-0(6-1、7-6、6-0)のストレート勝ち、
2回戦は地元オーストラリアのマシュー・エブデン
(94位)と対戦して
3-2(3-6、1-6、6-4、6-1、6-1)と
0-2からの逆転勝ち、
3回戦はフランスのジュリアン・ベネトー
(39位)と対戦して
3-1(4-6、7-6、7-6、6-3)と
接戦で勝ち上がり4回戦進出しました。
全豪オープンで4回戦進出は
日本人選手で80年ぶりの快挙です。
そして4回戦は
当時世界ランキング6位のJW・ツォンガ(フランス)を
3-2(2-6、6-2、6-1、3-6、6-3)で
3時間30分のフルセットの末に破り、
全豪オープンで日本男子選手がベスト8に進出した
初の快挙となりました。
準々決勝は当時ランキング4位のA・マレー(イギリス)に
0-3(3-6、3-6、1-6)のストレートで
敗れてしまいました。
2013年世界ランキング18位
13年は第16シードとして出場。
1回戦はルーマニアのヴィクトル・ハネスク
(ランキング63位)と対戦し
3-1(6-7,6-3,6-1,6-3)で勝利、
2回戦はアルゼンチンのカルロス・ベルロク
(ランキング68位)と対戦して
3-0(7-6、6-4、6-1)のストレート勝ち
3回戦はロシアのエフゲニー・ドンスコイ
(ランキング82位)と対戦し
3-0(7-6、6-2、6-3)と
こちらもストレートで勝利しました。
4回戦では当時世界ランキング5位で
第4シードのD・フェレール(スペイン)と対戦し
0-3(2-6、1-6、4-6)のストレート
負けでした。
この時の敗戦は膝の故障の影響が大きかったようです。
2014年世界ランキング17位
この年は11月に世界ランキングが
自己最高位の5位になりましたが
全豪オープン前は17位でした。
この大会は第16シードとして出場。
1回戦は地元オーストラリアの
マリンコ・マトセビッチ(54位)と対戦し
3-2(6-3 ,5-7 ,6-2, 4-6, 6-2)と
辛くも勝利しました。
2回戦はセルビアのドウサン・ラヨビッチ
(117位)と対戦し
3-0(6-1、6-1、7-6)のストレート勝ち
3回戦はアメリカのドナルド・ヤング(91位)に
3-0(7-5、6-1、6-0)のこちらも
ストレート勝ちをして
3年連続ベスト16に進出しました。
4回戦は当時ランキング1位で
第1シードのRナダル(スペイン)と対戦
3-0のストレートで敗れるも
6-7(3-7)、5-7、6-7(3-7)とどのセットも接戦でした。
試合後錦織選手は
「試合後は悔しさを感じずにはいれませんでした。
ちょっと恥ずかしい話ですが試合後シャワーを浴びながら号泣。
久しぶりにこんなに悔しかったです。」
とコメントしています。
実際にこの試合を見ていましたが
次にやれば勝てるのではないかと
思わせる内容でした。
その後の活躍はご存知の通り、全米オープン準優勝
ツアーファイナルにも出場し大活躍の1年でした。
2015年世界ランキング5位
2015ねは第5シードで出場
1回戦はスペインのニコラスアルマグロ(69位)に
3-0(6-4、7-6、6-2)のストレート勝ち
2回戦はクロアチアのイワン・ドディク(86位)に
3-1(4-6、7-5、6-2、7-6)で勝利、
3回戦はアメリカのスティーブ・ジョンソン(37位)に
3-1(6-7、6-1、6-2、6-3)で勝利、
4回戦は第9シードのスペインのダビド・フェレール
(10位)に3-0(6-3、6-3、6-3)の
ストレート勝ちをして
3年ぶりにベスト8に進出しました。
準々決勝は第4シードのスイスのスタン・ワウリンカ
(4位)と対戦して
0-3(3-6、4-6、6-7)のストレート負けでした。
この年のグランドスラムはこの全豪オープンの
ベスト8が一番良い成績で
年末にはランキング8位になり、
なんとかツアーファイナルに進出した年でしたね。
2016年世界ランキング7位
この年はランキングと同じ第7シードで出場しました。
1回戦はドイツのフィリップ・コールシュライバー
(34位)と対戦し
3-0(6-4、6-4、6-3)のストレート勝ち、
2回戦はアメリカのオースチン・クライチェック
(103位)と対戦し
3-0(6-3、7-6、6-3)のストレート勝ち、
3回戦はスペインのギルエモ・ガルシア・ロペス
(27位)と対戦し
3-1(7-5、2-6、6-3、6-4)で勝利、
4回戦はフランスの強豪JW・ツォンガ(9位)と
対戦し
3-0(6-4、6-2、6-4)のストレート勝ちして
2年連続3度目のベスト8に進出しました。
準々決勝はセルビアで世界ランキング1位の
ノバク・ジョコビッチと対戦して
0-3(3-6、2-6、4-6)のストレート負けでした。
この頃になるとベスト8は当たり前という
感じですが、
本当にスゴイことですね。
2017年世界ランキング5位
今年は昨年より順位2つ上げて
ランキング5位、そして第5シードで
スタートしました。
1回戦はロシアのアンドレイ・クズネツォフ
(45位)と対戦し、
3-2(5-7,6-1,6-4,7-6,6-2)と
フルセットの末に勝利しました。
3セット目をとった時にもう大丈夫だと
思いましたが、
クズネツォフの粘りがすごかったですね。
でもなんとか勝利をして安心しました。
やはり1回戦からランキング50位以内は
厳しいですね。
2回戦はフランスのジェレミー・シャルディー
(72位)と対戦し
3-0(6-3,6-4,6-3)のストレート勝ちでした。
1回戦よりも調子が上がってきたようですね。
3回戦はスロバキアのルカシュ・ラツコ(121位)
と対戦し
3-0(6-4,6-4,6-4)と2回戦と同様に
ストレート勝ちをしました。
段々調子が上がってきているように
感じますね。
そして4回戦はスイスのロジャーフェデラーとの
対戦ですね。
今大会はケガの影響で第17シードと低めですが
なんといっても元世界ランキング1位ですし
過去17度にわたりグランドスラム大会で
優勝をしているフェデラーとの対戦が
なんと4回戦で見られるなんて本当にワクワクしますね。
過去の対戦成績は錦織選手の2勝4敗ですが
昨年は対戦していませんし
あまり関係ないのではないでしょうか?
錦織選手も調子をあげていますが
フェデラー選手も第10シードの
トマス・ベルディハ選手にストレート勝ち
しているので
とても良い試合が期待できそうです。
全豪オープンテニスのまとめ
2016年はオリンピックで銅メダル、
そしてその後の全米オープンで
現在ランキング1位のマレー選手に
久々に勝利しました。
さて2017年はランキング5位でスタート
しますが、
どこまでランキングを伸ばすのか
本当に楽しみです。
2017年こそはグランドスラムで決勝進出
そして優勝を期待したいですね。