暑い季節になると毎日アイスを
食べたくなりますよね。
今では冬でも部屋が暖かいので
年中食べる人も多いようですし
私もその一人です。
ただしアイスを食べるなら
アイスクリームであれば良いのですが
安くて容量の多い「ラクトアイス」を食べたりしていませんか?
「ラクトアイスって何?」という方にアイスの種類と
ラクトアイスがあまりおすすめできない理由をお伝えします。
アイスの種類とラクトアイスとは?
コンビニやスーパーなどで見かけるアイスは
アイスクリーム類と氷菓に分けられます。
氷菓とは夏になると大人気の
「ガリガリ君 」のように
氷でできている氷菓子の
ことです。
一方アイスクリーム類は乳固形分と
乳脂肪分の含有率によって大別され
含有率の多い方から
- 「アイスクリーム」
- 「アイスミルク」
- 「ラクトアイス」と
3つの種類に分けられます。
つまり「アイスクリーム」は
牛乳などの乳成分がたっぷり入っていて
逆に「ラクトアイス」はほとんど入っておらず、
「アイスミルク」はその中間です。
具体的に乳固形分と乳脂肪分何%以上から
「アイスクリーム」と決まりが
ありますが、
その数字を覚えても意味がないので、
商品の裏の「種類別」というところを
見ればすぐに
「アイスクリーム」や「ラクトアイス」と
わかるようになっています。
そして最近ようやく注目されつつあるのが
「ラクトアイス」の危険性についてです。
ラクトアイスはトランス脂肪酸や食品添加物が含まれている?
ラクトアイスは乳脂肪などが少ないということは「牛乳があまり入っていなんだね」と思うかもしれません。
ですが実はほとんど乳製品は入っていません。
このように書くと
「えーっ!あの白いのは牛乳でしょう?」と
思う方も多いと思いますが
実は牛乳の代わりに入っているのが油なのです!
初めて知ったかたもいるかも
しれませんが、
ラクトアイスと同様に牛乳でできていると思わせておいて実は油という商品があります。
それはコーヒーフレッシュです。お店で「ミルクはいかがですか?」と言われますよね。
「お店でミルクというのだから少しは乳製品が含まれているでしょ?」と思うかもしれません。
ですがコーヒーフレッシュの色が真っ白でも水・油・添加物のみで全く牛乳が入っていません。
そしてラクトアイスも同様に
ラクトアイスも植物性油脂でできています。
ただ植物性油脂だけではアイスクリームのようにはならないので、さまざまな添加物を使用してアイスクリーム風に仕立てているのです。
中には植物性油脂は動物性と比べると健康に良いのでは?と思う人もいるかもしれませんがそんなことは全くありません。
ラクトアイスに使用される植物油脂はサラダ油であり、現代の日本人はサラダ油に多く含まれているオメガ6のリノール酸を摂りすぎる傾向にあります。
サラダ油の危険性については
「サラダ油は危険!認知症、ガンの原因に!代わりにアマニ油、えごま油の健康油がおすすめ」
で紹介しているので省略しますが、乳製品の代わりに植物油脂を使用しているので、少しであればよいですが、毎日食べるとなるとあまりおすすめできません。
ただ勘違いしやすいのは、アイスクリームやアイスミルクの方がラクトアイスよりも脂肪分は多いです。
これは乳製品に含まれる乳脂肪が多いからです。
乳脂肪は油脂の一種であり、牛乳に含まれている脂肪分のことです。
ただ脂肪というと太るイメージがありますが、乳脂肪は食用油脂の中でも最も消化吸収が良く、効率的にエネルギ―に変えることができます。
そのため脂肪分が少ないラクトアイスの方が健康的と思われるかもしれませんが、そうではありません。
脂肪の種類が違うため、脂肪分が少ないラクトアイスの方が健康的にはよくありません。
ラクトアイスにはトランス脂肪酸は含まれている?
ですが、農林水産省の平成26・27年度調査結果ではラクトアイスにはトランス脂肪酸が含まれていないというデータが出ています。
平成17・18年の調査ではラクトアイスにもトランス脂肪酸が含まれていたのですが、再調査によりトランス脂肪酸がゼロという結果が出ています。
この調査ではどのくらいの種類のラクトアイスを調査したのかはわかりませんが、メーカーの努力により改善されたのかもしれません。
というよりもトランス脂肪酸は実はアイスミルクやアイスクリームの方が多いです。
これはもともと牛乳には天然のトランス脂肪酸が含まれているからです。
アメリカなどで規制されているトランス脂肪酸は植物性食用油の生成過程(水素添加)や加熱で生ずる人工的なものです。
天然のトランス脂肪酸には規制がありません。
農林水産省の調査のデータだけではトランス脂肪酸が天然と人工的なもの両方含まれていますので、次回の調査でこの点をはっきりしてい欲しいですね。
このようにトランス脂肪酸の影響は少ないラクトアイスですが、lお店で販売されているラクトアイスを1個食べると1日に必要な脂質の6割に匹敵します。(商品や内容量によって多少前後します)
その他のほとんどの食べ物にも脂質は入っているので脂質を摂り過ぎると脂質過剰になり、ニキビなどの肌荒れの原因になりますし、健康にもよくありません。
もちろんラクトアイス以外にも体に悪いお菓子はたくさんあります。
ただ、他のお菓子に関しては身体に良いイメージはありませんが、ラクトアイスは見た目がアイスクリームにそっくりで牛乳からできているため、「健康に良い」というイメージを持ってしまう可能性があります。
では「なぜラクトアイスを製造、販売しているの?」と疑問に思うかもしれませんが、それは売れるからです。
大手企業は乳脂肪がたっぷり入った、とても美味しいアイスクリームを作ることは簡単にできますし、実際一部販売しています。
ただコンビニやスーパーでは
「高いアイスクリームは売れない」
「ハーゲンダッツだけあればいい」
というお店が多く、安くておいしい(気がする)ラクトアイスの場所を大きくとって販売しています。
安い方が売れてしまうというのは消費者がそれを選んで買ってしまう責任もあるかもしれないのですが、やはりテレビなどで「ラクトアイスの食べ過ぎは気を付けましょう」とはスポンサーの関係上絶対言わないです。
もちろん1個、2個食べただけで悪影響が出るというわけではありませんが、安いため1個の大きさも多いので、食べるなら半分ずつ、2日に分けるなど工夫することをおすすめします。
食べるならばアイスクリーム
では「アイスミルク」はどうなのでしょうか?
「アイスクリーム」と「ラクトアイス」どちらの要素も含まれているので「ラクトアイス」に比べればましなのですができればアイスクリームを食べてもらいたいです。
アイスクリームであればほとんど植物油脂を使用していませんし食品添加物も最小限の使用で済みます。
価格が高いのが欠点ですが、味も美味しいのでできるだけアイスクリームを食べるようにしてください。
ちなみにアイスクリームの原料は牛乳や生乳だと思っている方が多いと思いますが、一番売れているハーゲンダッツのアイスクリームの原料は脱脂粉乳で牛乳(生乳)ではありません。
これは私の意見なので本当は違うかもしれませんが、牛乳を使わない理由は
●脱脂粉乳の品質が安定していることと
●牛乳よりも安く仕入れることができるため
だと思っています。
牛乳は時期によって味や品質が変わるのでアイスクリームの味にも影響が出る場合もあります。
それを避けるために脱脂粉乳にして質を安定させ、しかも大量に注文することで価格を抑えているのではないでしょうか?
牧場で作っているアイスクリームやソフトクリームはそこの牛乳を使用していることが多いので裏の表示を見れば原材料のところに「牛乳」や「生乳」と書かれています。
ぜひ本当のアイスクリームを食べたい方は牧場の牛乳から作られたものをおすすめします。
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まとめ
今でもCMでバンバン流れるラクトアイスですが、安くておいしいのは本当に企業努力だと思います。
ただやはり健康に良くない油の摂りすぎは悪影響を及ぼす可能性が高いので、絶対食べるなとは言いませんが、食べるのであれば少しずつにしましょう。
そしてできればアイスミルクやアイスクリームを食べるようにしてください。