悲しい知らせは突然やってきます。
身内や、お世話になった人など、
大切な人の訃報は、悲しさと寂しさで動揺してしまうと思います。
いつ何が起こるかわかりません。
大切な人をしっかり見送る為にも、
最低限知っておかないといけない事もあります。
今回は香典のはじまりと、お通夜と告別式両方に参列する時のマナー、
そして、香典の金額の相場を詳しくまとめました。
香典のはじまり(歴史)
昔は葬儀を出す時に、近隣の方々に振る舞うのが一般的でした。
しかしそれでは、多額の出費を負担する事になり、
貧しい家では葬儀が出せないと言った事もあったそうです。
それを回避する為に、助け合いの意味(相互扶助)で、
食物は弔問客が持ち寄る様になりました。
その後、お金を包む香典に変化したと言われています。
お通夜と告別式両方に参列する時の常識
お通夜と告別式両方に参列できる場合に、香典を持って行くのは、
お通夜に持って行くのが一般的です。
香典はそのまま持って行くのではなく、
「ふくさ」に包んで持って行きましょう。
(色は目立たない、紺やグレーが一般的です)
香典袋について、
宗教によって違いがありますが、
お通夜と告別式の場合は、「御霊前」を選ぶのが一般的となっています。
服装について
仮通夜の場合
亡くなった直後に行われる事が多いので、
急いで駆けつけたと言う事で、目立たない地味な服装ならOK
逆に、喪服(ブラックフォーマル)で行くのは、
不幸を予感していたようなので、あまりよくありません。
お通夜の場合
基本的には、ブラックフォーマルで参列するのが一般的ですが、
「急いで駆けつけた」と言う場合には、目立たない服装なら大丈夫です。
告別式の場合
基本的には、ブラックフォーマルです。
お子様が一緒の時は、学生なら制服、
制服がない場合は、やはり目立たない黒・紺・グレーなどの服装がよいと思います。
香典の金額の相場について
香典の金額は、故人とのかかわり方で決まってきます。
故人とのかかわり | 20代 | 30代 | 40代以降 |
祖父母 | 1万円 | 1万円~3万円 | 3万円~5万円 |
両親(義理の両親) | 3万円~10万円 | 5万円~10万円 | 10万円~ |
兄弟、姉妹 (義理の兄弟、姉妹) |
3万円~5万円 | 5万円 | 5万円~ |
勤務先上司 | 5千円 | 5千円~1万円 | 1万円~ |
勤務先の社員 (同僚、部下) |
5千円 | 5千円~1万円 | 1万円~ |
友人、知人 | 5千円 | 5千円~1万円 | 5千円~1万円 |
但しこの場合の喪主とは、葬儀費用を負担していると言う意味です。
香典のお札についての注意ポイント
昔は香典のお札に新札を入れる事は、
前もって用意していました様な感じで、思われてしまう為、
使用しないのが一般的でした。
しかし最近では、新札でも良いとされる様になってきたそうですが、
新札を使用する場合は、一度折り目を付けた方がよいと思います。
お札の向きについては、
地方によって違いがあるので、「これが正しい」と言う事はありません。
但し、同じお札が2枚以上の場合は、
同じ向きに揃えて入れると言うのが常識となります。
まとめ
- 昔は、亡くなった方にお香やお供え物を持って行くのが習慣だったそうですよ。
- ブラックフォーマルの場合は、アクセサーリやバッグ、靴下にも要注意です。
- 金額の相場は、自身の立場によっても変わってきます。
故人の最後のお別れの時には、
日本の古くからの習慣を守る事が大切だと思います。
目安ではありますが、
一般的な香典の金額の相場を知っている事によって、
慌てる事が少なくなるのではないでしょうか?
地方によっては、金額が決まっている場合もあるので、
相談できる場合は、事前に聞いてみるのも良いと思いますよ。