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全米オープンテニス2018の日程や特徴、優勝賞金と錦織選手の過去の成績を紹介します。

on Day Thirteen of the 2012 U.S. Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 8, 2012 in the Flushing neighborhood, of the Queens borough of New York City.

今年最後のテニスのグランドスラム大会「全米オープンテニス2018」8月27日(月)からアメリカのニューヨークで開催されます。

2014年は錦織圭選手がグランドスラム初の準優勝で盛り上がりましたが

今回は

など詳しく紹介します。

全米オープンテニス2018の日程や特徴について

ニューヨーク市郊外にあるフラッシング・メドウUSTAナショナル・テニス・センターを会場として毎年8月の最終月曜日から2週間の日程で行われます。

今年2018年は8月27日(月)~9月9日(までです。

そしてその前の8月21日(火)~24日(金)までが予選となっています。

全米オープンの特徴は?

全米オープンの歴史は1881年に全米選手権の第1回がアマチュア大会として開催されたことに始まります。

この全米オープンテニス特徴といえば全豪オープンと同じハードコートです。

ただ同じハードコートと言っても全豪は球足が遅めなのですが、全米は球足が早いのが特徴です。

また全米以外の他の4大大会(グランドスラム)と違うルールはファイナルセット(5セット目)になった場合、他のグランドスラム大会ではアドバンテージセットといって2ゲーム差がつくまで延々と試合をやらなければなりません。

ですが全米オープンだけはファイナルセットもタイブレークが採用されています。

※タイブレークとは

通常の大会はファイナルセットで6-6の 場合は次のゲームを12ポイント制で スタートし

① 2ポイント差をつけて7ポイントを先取

② 6ポイント同士になってから2ポイント連続で選手 でそのセットの勝者となるルールです。

全米以外のアドバンテージセットは本当に過酷で2010年のウィンブルドン1回戦で

ジョン・イズナー(米国)とニコラ・マユ(フランス)の試合は

イスナーが6-4、3-6、6-7、7-6、

そして最終セットはなんと7068と決着がつくのに3日間かかりました。

さらに今年のウィンブルドンの準決勝でもまたもジョン・イズナーが準決勝のケビン・アンダーソン(南アフリカ)との対戦で

最終第5セットが24-26となり、イズナーは敗れてしまいましたが、

試合時間の6時間36分はウィンブルドンの史上2位の記録だけでなく、グランドスラム大会の中でも2番目の記録でした。

次の試合(ジョコビッチ対ナダル)が時間が遅くなりすぎて途中で翌日に順延となってしまいました。

ただでさえ、グランドスラム大会は他の3セットマッチの大会と違って5セットマッチですから、全米オープンのように他のグランドスラム大会もタイブレークを採用してほしいですね。

これらの他にも全米オープンの特徴といえば観客動員数と賞金総額が最大の大会です。

では賞金総額総額や優勝賞金はどれくらいなのでしょうか?

全米オープンテニスの優勝賞金と賞金総額

全米オープンは歴史が一番古いウィンブルドンよりも賞金が多いので有名な大会です。

グランドスラムの賞金総額

全米オープン50回目の開催となる今年の賞金総額は過去最高の5,300万ドル(約58億8千万円)となりました。

※すべて1ドル=111円で計算しています。

ちなみに他のグランドスラムの今年2017年の賞金総額は

※2018年7月25日時点のレートで計算しています。

これと比べるといかに全米オープンの賞金総額がすごいということがわかると思います。

全米オープンは全ての大会の中で賞金総額がNo.1です。



全米オープンシングルスの優勝賞金!1回戦敗退でもいくらもらえる?

今年の男女シングルスの優勝賞金は380万ドル(約4億2,000万円)です。

昨年2017年の優勝賞金は370万ドルでしたので10万ドル(約1,100万円)ほどアップしました。

ちなみに

なのでここ3年で50万(約5500万円)もアップしています。

それにしても優勝賞金が4億円を超えるなんてスゴイですね~。

ウィンブルドンの優勝賞金は225万ポンド(約3億3750万円)と比べても全米オープンのスゴサがわかります。

そして2位以下の賞金ですが、」

1回戦で敗退しても大会に出場するだけで約600万円を獲得することができます。

本当にテニスの賞金ってスゴイですね~。

また全米オープンに向けて特定の前哨戦で好成績を残した選手にはその結果に基づきボーナスが与えられるため、さらに賞金が上がる可能性もあります。

4年前の大会では女子シングル優勝者セレーナが優勝賞金に加えて、100万ドル(約1億3百万円)のボーナスを獲得しています。

優勝賞金だけでなくボーナスもスゴイですね。

ちなみに2014年全米オープン準優勝の錦織選手の獲得賞金は145万ドル当時約1億5,000万円)でした。




錦織選手 2019年の全米オープン試合結果

2018年 ランキング19位

今年2018年はケガから復帰して良い試合を見せていますし、直前のウィンブルドンも初のベスト8に進出したので期待したいですね。

今大会錦織選手は第21シードで登場!

1回戦ランキング50位マクシミリアン・マルテレル(ドイツ)選手

3-0(6-2、6-2、6-3)のストレートで錦織が勝利し、2年ぶりの「全米オープン」初戦を白星で飾りました。

こちらは貫禄勝ちでしたね。

何も心配なく見ることができました。

2回戦は39位のガエル・モンフィス(フランス)選手

現在ランキングは39位のモンフィス選手ですが、2016年には6位になったこともある強豪です。

かなり苦戦すると思ったのですが、錦織が6-2、5-4でモンフィスの途中棄権により勝利しました。

第2セットの第7ゲームで錦織選手のボレーを至近距離で受けたモンフィス選手は手首を痛めてしまい、そのまま9ゲームまで続けていましたが、結局途中棄権となりました。

錦織選手が勝ったことはうれしかったのですが、モンフィス選手のケガが心配ですね。

早く治ることを祈るばかりです。

3回戦 第13位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)選手

3回戦で錦織選手よりも上のランキングの選手と当たることになりました。

2回戦同様に苦戦が予想されましたが、

3-0(6-4、6-4、5-7、6-1)で快勝し、4回戦進出を決めました!

1セット目の最初のサーブをブレイクされて、まずいなあと思ったのですが、徐々に調子を取り戻し4セット目は安心して見ることができました。

テクニックも、ショットのバリエーションなども錦織選手の方が上でしたね。

4回戦 34位フィリップ・コールシュライバー選手(ドイツ)

錦織選手が3-0(6-3、6-2、7-5)のストレート勝で2年ぶり3度目のベスト8進出しました。

これまでは夕方に試合が行われていましたが、この日は昼の部で35℃以上の暑さだったので、最後はかなりバテたみたいですね。

それでもストレートで勝つことができて良かったですね。

準々決勝 7位マリン・チリッチ選手(クロアチア)

3-2{2-6, 6-4, 7-6 (7-5), 4-6, 6-4}で錦織選手が勝利しました!

いや~本当にスゴイ試合でしたね。

2014年の決勝に進んだ時の相手がチリッチ選手でしたが、見事リベンジしました!

もうどっちは勝ってもおかしくない試合でしたが、さすがフルセットに強い錦織選手ですね。

大坂なおみ選手もベスト4に進出して、まだ全米オープンを楽しめるなんて本当にうれしいです。

準決勝 6位 ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)

0-3(3-6,4-6,2-6)のストレートで敗れてしまいました。

チリッチ戦の影響があったのでしょうか?

ジョコビッチ選手とは差がある感じがしました。

他の選手とやる場合は勝てるかもと思うのですが、ジョコビッチ選手との場合は「ああ、やっぱり無理かな~」と思ってしまいます。

それでもベスト4に残ったのですから、本当にスゴイことです。

これでツアーファイナルの可能性も出てきましたので、今年のグランドスラムは終わりましたが、まだまだ頑張ってほしいところですね。

大坂なおみ選手を応援しましょう!。

【追記】

大坂なおみ選手優勝しましたね!

素晴らしいです!

セレーナの試合中の言動にはガッカリましたが、その中でよく大坂選手は冷静に対応したと思います。

これからますます日本でも注目されそうですね。

錦織選手の全米オープンテニスの過去の成績

2008年 錦織選手 ランキング126位

錦織選手が全米オープンに初出場したのが2008年です。

この年は1回戦で当時世界ランク32位、第29シードの
フアン・モナコ選手(アルゼンチン)と対戦。

途中にインジャリータイム(けがの治療時間)をとりながら、
6-2、6-2、5-7、6-2で破りました。

続く2回戦はロコ・カラヌシッチ選手(クロアチア)に
2セット先取した後に相手選手の棄権により突破しました。

そして3回戦は当時世界ランク4位の
ダビド・フェレール選手(スペイン)を相手に
6-4、6-4、4-6、2-6、7-5で勝利しました。

今でこそフェレール選手(現在世界ランキング33位)に勝利しても
驚かなくなりましたが、

当時錦織選手の全米オープン前の世界ランキングは
126位でしたので

その選手が世界ランキング4位の選手に勝ったのは
すごいことですね。

現在で言うと7月31日時点で世界ランキング138位の
添田豪選手が

現在の世界ランキング4位のワウリンカ選手に、
しかも初戦ではなく3回戦で勝利するというのは
どんなに大変なことか。

これを錦織選手は9年前の10代の頃に成し遂げていた
というのは本当に驚きです。

そしてベスト8かけて戦った4回戦では
アルゼンチンの19歳の新鋭
ファン・マルティン・デル・ポトロ選手に

3-6、4-6、3-6のストレートで
敗れてしまいました。

3回戦がフルセットだったので
かなり疲れていたのもあるかもしれませんね。

ちなみにデル・ポトロ選手は翌年2009年の
全米オープンの決勝で6連覇がかかっていた
ロジャー・フェデラー選手を破り優勝しています。

一時期ケガで戦列を離れていましたが
昨年はリオ五輪で銀メダルを獲得して復活してきましたね。

2009年 欠場

ケガのため、ウィンブルドン、全米オープンと連続で欠場しました。

2010年 予選から出場

ケガでランキングを下げていたため、予選から出場し見事突破して本選に出場しました。

1回線ではエフゲニー・コロレフ(カザフスタン)と対戦、第一セットを錦織選手が7-6で奪い、

第2セットを5-2とリードしたところで相手が右腕を痛めて棄権しました。

そして2回戦は当時世界ランキング13位で第11シードのマリン・チリッチ選手(クロアチア)と対戦し

4時間59分の死闘の末、5-7、7-6、3-6、7-6、6-1で勝利しました。

この時のケガの影響とは言え、錦織選手は当時世界ランキング147位に下げて予選からの出場でしたので、驚いた方も多かったのではないでしょうか。

ただ、この死闘の影響で3回戦はアルベルト・モンタニェス選手(スペイン)と対戦したものの、第2セットで右足のケガのため棄権しました。

(第1セット2-6、第2セットも1-2とリードされていた)

2011年 ランキング46位

世界ランキング46位の錦織選手は、1回戦で108位のチポーラ選手(イタリア)に4-6、2-6とされたところで腰痛のため棄権し、初戦で敗退しました。

2012年 ランキング18位

第17シードとして出場しました。

1回戦はアンドレオッシ選手(アルゼンチン)に3-0、

2回戦はスマイチェク選手(アメリカ)に3-0とストレート勝ちしました。

3回戦は2年前に死闘を演じた当時世界ランキング13位のチリッチ選手に3-6、4-6、7-6、3-6で敗れました。

2013年 ランキング12位

大会前はランキングももうすぐトップ10とあって上位進出が期待されていました。

1回戦は予選から勝ち上がったランキング179位のダニエル・エバンスと対戦しましたが、4-6、4-6、2-6のなんとストレートで負けてしまいました。

世間のプレッシャーに負けてしまったのでしょうか?

2014年 ランキング11位

この大会の錦織選手の活躍は覚えている方も多いでしょう。

ただこの時は全米オープンの1か月前に行われたシティ・オープンでケガをしてその後の2大会を欠場したため、全米オープン前の期待はそれ程ではありませんでした。

1回戦はウェイン・オデスニク選手に6-2、6-4、6-2で勝利。

2回戦はパブロ・アンドゥハール選手に6-4、6-1(第3セット相手が棄権)で勝利。

3回戦はレオナルド・マイエル選手に6-4、6-2、6-3で勝利して2008年大会以来6年ぶりにベスト16に進出しました。

4回戦は第5シードのミロシュ・ラオニッチ選手

4-6、7-6、6-7、7-5、6-4のフルセットの末に勝利しました。

この試合時間は4時間19分で、終了時刻は全米オープン史上最も遅い午前2時26分でした。

準々決勝は第3シードのスタン・ワウリンカ選手を3-6、7-5、7-6、6-7、6-4で2試合連続フルセットの末に勝利し、試合時間も4時間15分と2試合連続で4時間を超えました。

準決勝は世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ選手と対戦。

錦織選手は4回戦、準々決勝と2試合連続死闘を演じていたので、当時最強のジョコビッチ選手との対戦では正直勝てると思っていませんでした。

ですが予想を覆して6-4、1-6、7-6、6-3で勝利し、

シングルスでは男女通じて日本人初、

男子に限ればアジア出身選手初のグランドスラム決勝進出を果たしました!

決勝は第14シードのマリン・チリッチ選手でした。

最強のジョコビッチに勝利しチリッチとの過去の対戦成績も良かったので優勝の期待がかかりましたが、

3-6、3-6、3-6のストレートで負けてしまいました。

やはり連日の激闘が影響あったのでしょうか?

優勝は逃したものの、世界ランキングは自身初となる8位以上が確定しました。

2015年 ランキング4位(過去最高位)

前年準優勝で大会前もケガがなく、世界ランキングが4位で第4シードということで優勝候補にも挙げられていました。

ですが1回戦でフランスのベノワ・ペール(41位)選手にに大接戦の末、

4―6、6―3、6―4、6―7、4―6の2-3で惜しくも敗れてしまいました。

前年の準優勝者が1回戦負けということで、かなり驚きましたが、錦織選手の油断というわけではなく、この後の楽天オープンでも同じ相手に負けているので、たまたまというより、苦手なタイプなのかもしれません。




2016年 ランキング7位

直前のオリンピックで銅メダルを獲得した錦織選手は第6シードで登場!

1回戦はランキング97位のベンジャミン・ベッカー選手(ドイツ)に

3-1(6-1、6-1、3-6、6-1)で勝利、

2回戦はランキング95位のカレン・カチャノフ選手(ロシア)

3-1(6-4、4-6、6-4、6-3)で勝利しました。

3回戦はランキング42位の二コラ・マウ選手(フランス)でした。

マウ選手はダブルスのランキングが第1位なのでどのような試合になるのか注目でしたが、

1セット目を4-6で落としたものの、その後3セット連取(6-1、6-2、6-2、)して結局3-1で錦織選手が勝利しました。

4回戦(ベスト16)ではランキング23位のイボ・カルロビッチ(クロアチア)と対戦、

カルロビッチ選手は2m11㎝の長身から繰り出すサーブにてこずるのかもしれないと思いましたが、3-0(6-3、6-4、7-6)でストレート勝ちでした。

そして準々決勝は当時ランキング2位で第2シードのアンディ・マレー(イギリス)と対戦しました。

直前のリオオリンピックの準決勝でも対戦していて、その時は2-0で負けました。

この頃はなかなかマレー選手に勝てなかったのですが、ようやくフルセットまでもつれる大接戦の末、

錦織選手が3-2(1-6、6-4、6-1、7-5)で勝利し、ベスト4に進出しました。

何度もダメかもと思いましたが、錦織選手は最後まであきらめませんでしたね。

本当に感動しました!

そして準決勝は第3シードのスタン・ワウリンカ選手でしたが1-3(6-4、5-7、4-6、2-6)で敗れてしまいました。

第一セットを取ったのでいけると思いましたが、さすがワウリンカ選手ですね。

錦織選手もマレーの一戦でかなり体力を使ったのでとても疲れているように見えました。

2017年欠場

全米オープンは錦織選手の練習拠点でありますし過去準優勝や準決勝まで進んだ得意の大会ですから期待したいところでしたが、右手首の腱損傷により、残りの大会全日程を休養しました。

 

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まとめ

錦織選手はベスト4進出しました。

昨年のケガを考えたら、よくここまで来れましたね。

来年に期待したいところです。

そして今年は大坂なおみ選手が優勝しました。

グランドスラムのそれも一番優勝賞金が高い大会での№1なので本当にスゴイですね。

来年は錦織選手と大坂選手のダブル優勝を夢見ましょう!

 



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