村上春樹は2019年こそノーベル文学賞を受賞なるか!毎年候補に挙がるのに落選し続ける理由は?

10月になるとノーベル賞の季節ですが、毎年ノーベル文学賞候補と言われるのが村上春樹さんですね。

ですが昨年2018年のノーベル文学賞をめぐっては、選考機関のスウェーデン・アカデミーで性犯罪スキャンダルなどが相次ぎ、発表見送りとなりました。

そして昨年は「新ノーベル文学賞」と代わりの賞が発表されることが決まり、村上春樹さんがその最終の候補に上がりました。

ですが結局村上さんの新ノーベル賞の候補を辞退したため、今年2018年、2019年の2年分が発表される本家ノーベル文学賞のどちらかに受賞するのではと期待が高まっています。

今回は

  • ノーベル賞と新ノーベル文学賞違い
  • 新ノーベル賞を辞退した理由
  • 村上春樹さんがノーベル賞の候補に上がる理由
  • 村上春樹さんが毎年落選する理由

などを中心に紹介します。

ノーベル文学賞と新ノーベル文学賞の違いは何?

ノルウェイの森 (1987年)

毎年ノーベル文学賞はスウェーデンの本家、ノーベルアカデミーの選考委員により選ばれます。昨年、その選考委員の長年の不祥事により、選考が取りやめる騒ぎとなりました。

そこでスウェーデンのジャーナリストや作家で構成された「The New Academy」を設立し、「新ノーベル文学賞」として対象者を選出することになりました。

本家のノーベル賞は事前に候補者を発表することはありませんが、新ノーベル賞は4名の候補者を発表しました。その中になんと村上春樹さんが選ばれました。

新ノーベル賞候補者4人の中に村上春樹氏

新ノーベル文学賞はスウェーデンの選考委員や世界中の人々の投票によって最終的に4人に候補がしぼられました。

その4人は村上春樹さん以外に

  • ベトナム生まれのカナダ人作家キム・チュイ
  • フランス海外県グアドループ出身のマリーズ・コンデ氏
  • 英作家ニール・ゲイマン

この3人が候補となり、村上さんが辞退して、結局マリーズ・コンデさんが受賞しました。

そして新ノーベル文学賞の受賞式は本家のノーベル賞と同じ12月9日に開催され、翌日にこのニューアカデミーは解散となり、今年2019年に本家のスウェーデンノーベル文学賞にて2年分の受賞者が発表されることになりました。




村上春樹が新ノーベル賞を辞退したのはなぜ?

ねじまき鳥クロニクル (1995年)

新ノーベル賞を発表まで、あと3週間という時に、村上さんは最終選考のノミネートを辞退しました。

賞の選考組織「ニュー・アカデミー」のウェブサイトでは、

村上さんは、最終候補に選ばれたことに感謝の思いを示しながらも、執筆活動に専念したいとして辞退する意向を伝えてきた

と発表しています。

一部誤解をしている人は

「ノーベル文学賞は辞退しないのに、新ノーベル文学賞はなぜ辞退するの?」という意見があります。ですが、ノーベル賞はどの賞も新ノーベル文学賞のように、最終選考に残った人は発表しません。

となると最終選考にも残っていないかもしれないのに、「辞退します!」とは言えないわけです。

ここで考えられるのは、もちろん執筆活動に専念したいというのは少しはあるものの、本当は

  1. ノーベル文学賞も新ノーベル文学賞も興味がない
  2. ノーベル文学賞には興味があるが、1年限定の新しい賞には興味が無い

のどちらかになると思います。

1であれば、ノーベル賞に興味はないけど、毎年最終選考に残っているのかわからないのに、辞退すると「勘違いもはなはだしい。」と思われる。

だから今までは辞退しなかったが、今回新ノーベル文学賞の最終選考に残ったものの、もともと興味がなかったから辞退した。

2の場合は新ノーベル文学賞がノーベル文学賞と同等の価値、またはそれ以上、もしくはそれ以下なのか現時点では不明。それならば新ノーベル文学賞は辞退して、来年以降のノーベル文学賞に期待する。

と予想しますが、本音は2ではないでしょうか?そもそも新ノーベル文学賞を受賞するとノーベル文学賞は受賞されないとは発表されていませんが、おそらくそうなる可能性が高いです。

また昨年ノーベル文学賞は発表は中止になったものの、2018年分は今年2019年に発表します。ノーベル文学賞は発表をしないだけで、昨年も選考はあったのです。

新ノーベル文学賞は昨年10月12日に発表されましたが、ノーベル文学賞はいつ選考されるのかはわかりません。

おそらく12日以降に選考されたはずですが、新ノーベル文学賞に受賞してしまうと2018年はもちろん、それ以降もノーベル文学賞の受賞の可能性がなくなる可能性が高いです。

そのためにノミネートを辞退したのかと勝手に推測していますが本当に執筆活動のためでしたらすみません。

本家のノーベル文学賞は最終選考を発表しないのに、なぜ毎年候補に挙がるのでしょうか?

村上春樹がノーベル文学賞候補と言われる理由

①国際的な文学賞を授賞

海辺のカフカ (2002年)

村上春樹さんが2006年からノーベル文学賞候補に挙がる理由は色々と言われています。

その一つとして2002年に初めて少年を主人公にした長編小説の「海辺のカフカ」を発表し、そして2005年に「海辺のカフカ」の英語版「Kafka on the Shore」がニューヨークタイムズのThe Ten Best of 2005に選ばれて国際的に評価が高まりました。

その後2006年

  • フランツ・カフカ賞
  • フランク・オコナー国際短編賞

といった国際的な文学賞を続けて受賞しています。

特にカフカ賞は、

  • 前年度の受賞者ハロルド・ピンター氏
  • 前々年度の受賞者エルフリーデ・イェリネク氏

この2人がいずれもその年のノーベル文学賞を受賞していたことから、2006年度のノーベル文学賞の有力候補として村上さん話題になり、それ以降毎年「今年こそ受賞するのではないか」と言われ続けているわけです。



②ブックメーカー人気や海外の人気がスゴイ

もう一つの理由としてイギリスのブックメーカーなどの予想でも毎年ノーベル文学賞の受賞予想の上位に村上さんがランキングされています。

ここ4年間のブックメーカーのオッズで村上さんは5年前は1番人気、4年前は2番人気、3年前は途中までは1番人気でしたが、10月10日の時点では村上さんを抜いてケニアの作家グギ・ワ・ジオンゴ氏が1番人気になりました。

ですが結局2人ともダメでしたね。まさか音楽家のボブ・ディランさんとは思いませんでした。

(でも一部ではボブ・ディランさんのうわさはあったようです)

そして一昨年は世界最大規模のブックメーカー、英ラドブロークスでは9月8日の時点で村上春樹さんが1番人気で、27日時点では2位でした。1位はケニア出身のグギ・ワ・ジオンゴ氏でした。

ブックメーカーなんてアテになるの?」と思うかもしれませんが、3年前の1番人気はベラルーシの女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチさんでしたが、そのままノーベル文学賞を受賞しているのでブックメーカーの人気はあなどれません。

また、村上春樹さんの人気は最近、日本よりも海外の方が上回っています。

ロンドンでのサイン会でも前日から並んでいるイギリスのファンがいるなど海外人気があるのも後押ししています。ですが、結局一昨年も村上さんは受賞できずに、日系イギリス人のカズオ・イシグロさんが受賞しましたね。

村上春樹さんが毎年ノーベル文学賞を逃している理由

1Q84 1-3巻セット(2010年)

村上春樹さんがノーベル文学賞を逃している理由はこれといった決めてがなく多くの議論がされています。

まず、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんの作品で見られるように政治的・社会的問題が扱われるのに比べると、村上氏の作品はあまりそういう要素がみられないと指摘されることもありました。

つまり作品が強力なテーマや目的が欠けているとみられていて、それがノーベル賞を未だに受賞できない理由のひとつだと言われています。

その他にも村上さんは大衆作家で文芸作品に比べて芸術性も低いと指摘される方もいますが、芸術性があるないを評価するのは難しく、様々な国際的な賞を受賞しているのに全く芸術性がないとは言えないと反論される方もいます。

その他には大江健三郎さんや川畑康成さんが所属していた「ペンクラブ」に入っていない。(作品+ロビー活動が必要と言っている方もいるようです)

また村上さんの小説は純文学ではなく、通俗小説(エンタメ作品)だからだという人もいます。ノーベル賞委員会は通俗小説を嫌うと言われていますが、村上氏の作品が通俗小説と評価されているのではないか?と言う方もいます。

もしこれが本当だと今のままでは何年経っても無理ということになります。

また、ここ最近受賞を逃している理由として2012年は中国の莫言(ばくげん)氏が受賞し、アジアから2年連続受賞は難しいと悲観論があり、結局13年はカナダのアリス・マンロー氏が受賞しました。

そして2014年はノーベル物理学賞で3人の日本人が受賞し2015も2人が、そして昨年も1人の授賞者が出ましたがその後に発表される文学賞でまた日本人を選ばないのではなないか?といった声もありました。

(このような理由で本当に落選したのならば残念ですが)




実は村上春樹はノーベル文学賞候補ではない?

そもそも毎年村上さんが最有力候補とかオッズで一番人気といっても、先ほども説明したとおり、ノーベル賞の選考委員会は候補を公表しているわけではありません。

つまり「村上春樹氏ノーベル文学賞最有力候補!」という予想は勝手に行われているわけです。

「ノーベル賞委員会は50年経つと候補を公開する」ことになっており、1963年の最終候補から三島由紀夫さんが一歩手前でもれていたことがわかったり、当時日本では全くノーマークだった賀川豊彦さんが実は1947年の候補だったことが50年を経て初めてわかったりしています。

つまり2006年から村上さんはノーベル文学賞候補と言われていましたが、実際に候補だったのかは後約40年しないとわからないのです。

とはいえ新ノーベル文学賞の最終候補には選ばれたということは、ノーベル文学賞でも今まで候補には挙がっていた可能性は高いです。

まとめ

ここ最近、「村上春樹はノーベル文学賞を授賞するのか?」というもがだんだんネタになってきていますね。それが昨年はスキャンダルで文学賞の発表が中止になったものの、選考はされているので、その発表が今年あります。

ノーベル文学賞が2018年と2019年の二年分発表されるのでどちらかに「村上春樹」という名前があるのかもしれません。



2 Responses to “村上春樹は2019年こそノーベル文学賞を受賞なるか!毎年候補に挙がるのに落選し続ける理由は?”

  1. haruko y より:

    ねじまき鳥の文体で、倉橋由美子の「スミヤキストQの冒険」とそっくりだと思った。
    「ノルウェーの森」はエロ小説。
    私の好きなカフカを汚さないで。
    「城」が一番好きなのだけれど、設計技師は目の前に見える城に行って修理をするというささやかな目的が達成できない。
    まるで、私たちの人生のようではありませんか!
    ハルキにそんな真剣さがあるでしょうか?イスラエルへのこのこ行った時点でノーベル賞は無理になりました。卵がどうだとか、ハルキらしく気取っていたけどね。

  2. より:

    毎年々々「村上春樹!今年も落選!」とか書き立てられて、村上春樹氏も迷惑ではないでしょうか ?
    こういう風に無責任に騒ぎ立てている連中は、当事者の気持ちとかに配慮する心を持ち合わせていない「ゴミ人間」ですよね。
    そもそも受賞候補に挙がっているという具体的根拠があっての記事を書いているのですかねえ?
    そうじゃないんだったら、あまりにも無責任過ぎますよね。
    最初に言い出したのは何処のどいつだか?村上氏に謝罪のひとつもあっても良いのでは。
    もう、10年以上も同じ事を無責任に騒ぎ立てて・・「もう!いい加減にせいや!」ですよね。

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