子供は体温調節機能が大人と比べると未熟なので
外気温の影響を受けやすく、熱中症になる可能性が高いです。

そして熱中症の症状は一つではなく、いくつかあるのは
ご存知でしょうか?

今日は子供が熱中症の症状の違いによる対処法と
見分け方を紹介します。

熱中症の症状の種類と対処法

熱中症とは
高温、多湿の環境に身体が適応しないことによって
起こる様々な症状の総称で
細かく4つに分類されます。

①熱失神

症状
暑さによって血管か拡張して血圧が低下
めまいや失神が起こる
体温の上昇はありません。

治療法
涼しい所で安静にして水分を補給すれば
大抵は回復します。

重度のショック状態の場合は病院で
点滴の投与などが必要です。

②熱けいれん

症状
高温の環境の下で運動した時に
よく見られます。

塩分不足により筋肉のけいれんがおこり
吐き気や腹痛を伴います。

汗を大量にかいているのに十分に
水分を補給しなかったり、

塩分を取らないで水のみを補給している
時におこりますが、

こちらも体温の上昇はあまりありません。

治療法
涼しい所で塩分を含む飲み物
を飲ませます。

それでも筋肉のけいれんがひどい場合には
病院で塩分を含んだ点滴を行う場合もあります。

③熱疲労

症状
疲労、頭痛、めまい、吐き気などの症状が
出ますが

これは大汗による脱水症状で
体温は上昇します。

子供が「気持ち悪い」と言ってきたら
注意してください。

熱疲労は熱射病の初期段階なので
早めの対応が必要になります。

高温で特に蒸し暑い所での運動だけではなく
気温の高い室内でも起こるので

お年寄りや赤ちゃんは特に注意が必要です。

治療方
涼しいところで安静にして
水分補給をします。

症状が重い場合は病院での点滴が必要です。

これら4つの症状は実際には見分けが難しいので
重症度に応じてⅠ~Ⅲに分けれています。

熱失神、熱けいれんはⅠ度の軽症、
熱疲労はⅡ度
熱射病はⅢ度の重症と区別されています。

④熱射病(日射病)

症状
こちらも高温の環境の下で熱疲労になり
体温調節機能が破綻した状態

顔色が悪く、唇は青黒くなり

異常な体温の上昇と興奮、錯乱、
けいれん、昏睡などの

意識障害が特徴です。

熱中症の中でも一番危険な症状
発汗の停止により皮膚はカサカサに乾燥し

手遅れになるとショックや臓器障害に
陥り、死に至る可能性もあります。

治療法
とにかく体温を下げることが大切です。

氷などで脇の下や首、足の付け根を冷やし
扇風機など全身を冷やします。

そして同時に水分補給や点滴を行い
脱水症状から早く改善することが大切です。

子供の熱中症の初期症状の見分け方

子供の熱中症はほとんどが熱射病(日射病)ですが
その初期症状を見逃さないように
簡単なチェック方法を紹介します。

 

[warning]

 口や鼻が乾いていないか、また
唾液がネバネバしていないか
(喉が渇いた症状)

 舌が赤黒くデコボコしていないか?
(熱が体内に留まっているサインです)

 目が落ちてくぼんでいないか?
(体内の水分が不足している状態)

 皮膚に弾力がなくカサカサしていないか?
(脱水症状の初期の状態)

[/warning]

 

大量の汗により体内の水分が不足すると
皮膚の温度が低下するため

手足の先が冷たくなる症状がでますので
汗をたくさんかいている時には

子供の手を頻繁に触るようにして
確認してください。



熱中症の対策方法

暑い時期に日差しの強い所や
蒸し暑い所に長時間いないように
することや

帽子をかぶったりするのはもちろんですが

汗をかいたら濡れタオルで拭いてあげる
体温の上昇を抑えることができます。

そして一番大事なことは
十分な水分補給ミネラルの補給です。

水分補給をする時は冷たくした飲み物
よりも少しぬるめの方が体には優しいです。

塩分やミネラルの補給にスポーツドリンクを
飲むのも適量であれば良いのですが、

あまり飲み過ぎると糖分もかなり入っているので
体にはよくありません。

それよりもおすすめなのは
経口補水液です。

脱水症状や大量に汗をかいた時に飲むのに
適しています。

脱水の初期症状ではスポーツドリンクや
麦茶などを飲んでも

喉の渇きが止まらない場合がありますが

経口補水液は軽度から中等度の脱水状態の方の
水・電解質を補給・維持するのに適した飲み物です。

猛暑の場合は売り切れの時もありますので
早めに準備しておくことをおすすめします。

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経口補水液は夏の食中毒や冬のノロウイルスなどに
感染しておう吐が激しい場合などに
最適の飲み物ですので

いつも家に常備しておくと助かりますよ。




熱中症のまとめ

子供は遊びや運動に夢中になると
体調の変化に気づくのが

遅れてしまう傾向にあります。

また遊んでいる時は平気でも
突然夜に具合が悪くなる場合
ありますので

熱中症の症状に合わせて
しっかりと対応してください。

また真夏は光化学スモッグの影響で苦しくなる場合も
ありますので注意が必要です。

詳しくは光化学スモッグの原因と症状や対処法について!