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突然の腹痛や吐き気は急性胃腸炎の可能性があります。

ただ原因は一つではなくその原因によっては
他の人にうつる可能性もあります。

今回は急性胃腸炎の症状と原因、対処法や対策を
中心にお伝えします。

急性胃腸炎の症状は?

胃腸炎とは胃や腸などの消化器官に炎症が
起こる病気ですが

急性胃腸炎おう吐下痢、腹痛
症状が突然起きる病気です。

※その他にも発熱血便、倦怠感などを
ともなう場合もあります

ただこの急性胃腸炎は原因がいくつかあり
場合によっては他の人に感染させてしまう
可能性があるので注意が必要です。

急性胃腸炎の原因は?

急性胃腸炎の原因は大きく分けて
感染症非感染症のふたつがあります。

また最近ではストレスが原因で胃壁が傷つき
細菌などに感染しやすくなるといったケースも
増えてきているようです。

まずは感染性の胃腸炎から紹介します。

①細菌性による急性胃腸炎

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おもに「「O-157」、「サルモネラ菌」、「腸炎ビブリオ菌」などが
腸粘膜に入り込むことでひき起こります。

いわゆる食中毒が原因です。

これらの食中毒は夏場に発生することが
多いですが

食べ物の加熱不足や調理場の不衛生や
食べ物が傷んでいたり、腐っていたりという
理由で細菌感染が起こりやすく

特に夏は注意が必要です。

細菌の種類にもよりますが一般的にウイルス性と比べて
発症が遅く、腹痛・発熱・血便などからはじまり、

腹痛も比較的強い方なのでウイルス性よりも重症と言えますが
人から人への感染はありません。

②ウイルス性による急性胃腸炎

ウイルスが原因で起こる最も多いのが「ロタウイルス」の
感染による急性腸炎です。
感染性胃腸炎とも言われます)

例年1月~4月頃に流行すると言われ2歳以下の子供に
多く見られます。

そして11月~2月に流行し年によっては集団感染が起こる
ノロウイルス」が原因の急性胃腸炎も最近では多く見られます。

ノロウイルスの症状や対策、対処法に関してはこちら

また、鼻かぜなどを引き起こす「アデノウイルス」が原因で
急性胃腸炎をおこす場合もあります。

ノロウイルスロタウイルス冬場の発症が多いのに対して
別名「プール熱」と言われる「アデノウイルス」は

夏場に集団感染する場合が多いです。

このようにウイルス性の胃腸炎は他に人にうつりやすいので
注意が必要です。

③抗生物質による急性胃腸炎

細菌性やウイルス性よりも起こる確率は低いですが

抗生物質を服用した場合に一時的に腸内に
有害な細菌が増える「菌交代現象」により起こることもあります。

非感染性はウイルスや細菌以外の原因で起こり
急性胃腸炎の中で占める割合は低いですが

卵やそばなどによる「食物アレルギーによる腸炎」や
腸の血流が一時的に悪くなり、腸の粘膜に出血性の
炎症がおこる「虚血性腸炎」が原因で
腹痛や下痢、血便などが起こる場合もあります。

急性胃腸炎の治療や対処法

ウイルス性の急性胃腸炎に効く抗ウイルス薬がないため
病院では主に整腸剤が処方されたり、

脱水症状を抑えるための点滴を受けたりします。

また、細菌性の場合は抗生物質が投与される
場合があります。

ただし市販の下痢止めや吐きどめの薬の服用は
注意が必要です

下痢や嘔吐などは有害なもの(細菌やウイルス)を
排除しようとする身体の防衛反応です。
そのため下痢止め薬の服用などは避けるのが懸命です。

毒素が排除されず身体に残ってしまうと
症状を長引かせてしまう事も。。。

 

下痢やおう吐がひどい時は胃腸を休ませることが
大切ですが、脱水症状にならないための
水分補給が必要です。

一般的にスポーツドリンクが良いと言われていますが
あまりおすすめできません。
下痢やおう吐が激しい時は水分だけでなく
胃液や腸液といった消化液も失われます。

そしてその消化液にはナトリウムやクロール、カリウム、
カルシウム、マグネシウムといった電解質〔イオン)が
含まれていますが

そこに電解質がほとんど含まれていない水やお茶、
電解質が少なくて糖分が多いスポーツドリンクを
飲むことで電解質のバランスが崩れ

最悪の場合に重大な状態に陥る危険性も考えられます。

もちろんスポーツドリンクなどを飲ませたからといって
すぐに危険な状態になるわけではありませんし

飲ませてはいけないというわけではありませんが

やはり水分補給には電解質の量が多い「経口補水液」が
おすすめなので日頃から常備するようにしましょう。

ただ急性胃腸炎というだけあって急に発症して
経口補水液が無いという方には

自宅で簡単に手作りすることができます。

電解質液の材料

●砂糖40g
●塩5g
●100%果汁(150ml~200ml程度)
●水
合計で1ℓになるように調整しましょう。

急性胃腸炎に効く食べ物

急性胃腸炎にかかった当初は食べても
すぐに吐いてしまうことが多いので

水分補給だけにした方が良いですが
ある程度下痢や吐き気が落ち着いたら
おすすめの食べ物があります。

ひとつめはりんごです。

りんごにはペクチンという物質が含まれています。

これがスポンジのような働きをして

便が硬いとき:ペクチンが吸っていた水分を吐き出して便を軟らかくする
便が軟らかいとき:糞便中の水分を吸い上げ形のある状態にする

つまり便秘にも下痢にもよい食べ物なのです。

急性胃腸炎は下痢になることが多いですが
ストレスが原因の場合は便秘になることもあるので

どのような原因でも胃腸炎になった際には
ぜひすりおろしたりんごを試してみてくだい!

ふたつめははラクトフェリンを含む食べ物(ヨーグルトなど)です。

最近ラクトフェリンってよく耳にしますよね。
実はこのラクトフェリンにも急性胃腸炎の予防や症状を緩和させる
働きがあると言われています。

ラクトフェリン とは?
タンパク質の一種であり人の母乳や牛乳など哺乳類の乳に
多く含まれている成分です。

ラクトフェリンが急性胃腸炎に効果がある理由は

①免疫力アップ
ラクトフェリンを含む食べ物を摂取することにより
免疫機能がアップします。

これによりさまざまな病気を防御する効果があることが
わかっています。

②殺菌作用
ラクトフェリンは細胞膜にとりつき、細胞膜を
壊すことで殺菌します。

③ウイルスに対する作用
ラクトフェリンは細菌だけでなくウイルスにも効果があります。

ウイルスにくっついて人の細胞内に入るのを
防いだり、

ラクトフェリンが細胞の表面に先に貼りついて
ウイルスの侵入を邪魔する作用もあります。

このようにラクトフェリンには免疫力をアップすることで
ノロウイルスなどの病気にかかりにくくなるだけでなく

O-157の原因菌である大腸菌などを殺菌したり
ウイルスの侵入を防ぐ働きがあり

さらにストレス軽減効果があることも動物実験で
わかっています。

このように細菌性やウイルス性、ストレス性の
急性胃腸炎に効果あると言われる

ラクトフェリンを毎日摂取することで
予防だけでなく、実際にかかった時も細菌を
殺したり、ウイルスの繁殖を防ぐことができるのです。

さらにうれしいことにラクトフェリンは
美肌やダイエット効果があることもわかっています。

ラクトフェリンはナチュラルチーズやヨーグルトに
多く含まれていて

実際に「ラクトフェリンヨーグルト」という商品も
あります。

毎日食べた方が効果があるですが毎日は難しいという方は
サプリメントをおすすめします。

サプリメントは1粒でヨーグルト1個分と同じラクトフェリンが
含まれていて、熱に弱いラクトフェリンを腸まで届く
サプリもあります。

価格もヨーグルトを買うよりは十分安いので是非お試しください。

詳しくは
ラクトフェリンの効果効能とサプリメントの選び方!ヨーグルトよりおすすめの理由
ご覧ください。

まとめ

●急性胃腸炎には感染症と非感染症があり
多くの場合は感染症の胃腸炎

●感染症は細菌性とウイルス性がほとんど

●細菌性は夏にかかりやすく他の人にうつることは無いが
症状は重い

●ウイルス性はノロウイルスやロタウイルスが
原因の場合は冬に発生することが多く
アデノウイルスの場合は夏に発生することが多い

●ウイルス性は他の人にうつりやすいので注意が必要

●急性胃腸炎にかかった場合は脱水症状対策として
経口補水液がおすすめ

●下痢やおう吐がおさまったらリンゴのすりおろした物や
ラクトフェリを含む食べ物やサプリおすすめ