ファブリス・ジロット

バレンタインではチョコレートを渡す人が多いと思いますが、チョコレートには厳格な基準があることはご存知ですか?

これを知っているとチョコレートをプレゼントする際に、質の良いチョコレートを選んで渡すことができます。

逆に知らないと恥ずかしい思いをする可能性があります。

ぜひこの機会に覚えてくださいね。

チョコレートの種類について

チョコレートのパッケージの裏面、表示ラベルには以下のような表記に分かれています。

 

チョコレートのラベル表記

 

①チョコレート

チョコレートの生地のみ またはチョコレートの生地が60%以上のもの

②チョコレート菓子

チョコレートの生地が60%未満のもの

③準チョコレート

準チョコレートの生地のみ または準チョコレートの生地が60%以上のもの

④準チョコレート菓子

準チョコレートの生地が60%未満のもの

チョコレート生地などにも細い違いがありますが、とりあえず今回は大事なポイントを2つ覚えてください。

チョコレートと準チョコレートの違い

チョコレートと一括りに言われることが多いですが、実際は

「チョコレート」と「準チョコレート」に分けられます。

チョコレートは本来カカオ由来の油脂やココアで作られます。

それに乳脂肪由来のものを足せばミルクチョコレートになり、よりいっそう風味や口当たりが良くなります。

一方で準チョコレートはカカオや乳脂肪とは関係ない、全く別の油脂によってチョコレートを薄めて固めたものです。

つまり「準チョコレートはチョコレートに準ずるもの」で、

チョコレートっぽい何か」でありチョコレートとは別の物です。

別の油脂というのはヤシ油やコーン油を科学的に改質した成分が入っていますが、健康に良い油とは言い難いです。

この準チョコレートですが見た目はチョコレートなので見分けがつきません。

スーパーで販売しているアーモンドチョコレートでも明治やロッテのチョコは「チョコレート」で

スーパーのPB(プライベートブランド)のチョコは「準チョコレート」を使用している場合があります。

PBは一般的に値段が安いですがこの場合はチョコレートの質を下げて他の商品よりも安く作っているわけです。



準チョコレートは体に悪いのか?

では準チョコレートは「ダメな悪い商品なのか?」と言うと一概に悪いとはいえません。

チョコレートはとても溶けやすいイメージですが夏でもコンビニやスーパーでチョコレートやチョコレート菓子を販売していますよね。

それは年間を通じてチョコレートを食べやすい堅さに調整するためにチョコレートよりさらに低温で溶けやすい油などを添加しています。

このような企業努力のおかげでチョコレートは夏も冬も一定の堅さで食べることができます。

ただし準チョコレートの中には粗悪なハードバターで限界まで薄めたものも存在します。

100円均一のチョコレートや駄菓子に使っているチョコレートなどは原価を抑えるために薄めざるを得ないわけです。

このような準チョコレートに含まれている油脂にはトランス脂肪酸をはじめ、ニキビができやすい成分を多く含むため食べ過ぎには注意が必要です。

最近はカカオが多く含まれている髙カカオチョコレートが健康や美容に良いということで人気がありますが、反対に準チョコレートはそれと比べると健康にも良くなくてチョコレートの効果を得ることはできません。

プレゼントでチョコレートをもらった場合は商品のパッケージを見ると裏の名称のところに、「チョコレート」や
準チョコレート」などすぐに質の良いチョコかそうでないかわかります。

男性は女性からバレンタインなどでプレゼントを渡された時にホワイトデーのお返しを考えますが、値段がわかりませんよね。

ですが「準チョコレート」と書かれていた場合は「結構安物なんだ~」とすぐにわかるので、ホワイトデーのお返しは安いクッキーなどですむわけです(笑)

チョコレートと準チョコレートのまとめ

チョコレートの種類の違いはわかりましたでしょうか?

準チョコレートはチョコレートの割合が少なく、油脂もカカオの油脂ではなく、代わりに別の安い油を使用しているので、原価も抑えられて安いチョコレート菓子を販売することができます。

ですがやはりチョコレートと比べると体には良くないのでお子さんには準チョコレートではなく、できるだけチョコレートを食べさせてください。

また男性は食品会社などで働いていない限りはチョコレートや準チョコレートの違いはわからない人が多いです。

その場合はパッケージが立派な準チョコレートを渡すようにしましょう。

お返しが数倍になって返ってくるかもしれませんよ。