今ではランキング5位以内でも
驚かなくなってきた錦織圭選手ですが

その錦織選手が強くなった理由は
テニス留学です。

錦織選手は11歳の時に
全国小学生大会を含む全国3冠を
達成して

13歳から盛田ファンドを通して
アメリカにテニス留学し

17歳でプロになりました。

錦織選手の特集などで紹介されている
盛田テニスファンドとはいったいどんな
財団なのかを紹介します。

盛田正明テニスファンドの特徴と留学する条件は

盛田正明氏はソニー・グループで要職を務めた
日本テニス協会名誉会長で

世界のトップレベルの選手を作る
チャレンジをしてみようという発想から

私財を投じて盛田ファンドを設立しました。

2003年に財団法人の認定を受けましたが
公益法人改革で2013年に公益財団となり

世界的に有名なテニスプレイヤーの
アンドレ・アガシ(米国)、
マリア・シャラポア(ロシア)らが
育った米国のIMGアカデミー

送り出す選手の選考も公募制に
なりました。

その条件は厳しく

●全国選抜ジュニア
●全日本ジュニアの12歳以下、
●全日本ジュニアの14歳以下

これらの大会でシングルスベスト4以上か、
海外在住の場合はその国の最高位の大会で
ベスト4以上の選手、

というのが応募資格になります。

やはり誰でも応募できるとなると
書類選考だけで大変なことになるので
仕方がないのでしょう。

選考は盛田ファンド側だけでなく、
受け入れ先のIMGアカデミーのコーチも
加わり行われます。

書類選考の後に国内で2次選考会を実施して
そこをクリアした選手は

3次選考としてIMGアカデミーに
2週間の短期留学を行い現地の生活を体験します。

ただテニスの能力だけではなく、
アメリカの生活になじめるかもテストして
アカデミー側が合格を出して、

選ばれた本人も頑張れるとなった時に
ようやく合格となります。

さすがに厳しい条件だったのか
公募1年目は合格者がゼロでした。

盛田ファンドに合格した後は?

合格すると
●成田からの往復チケット
●アカデミーの費用
●遠征費や現地学校の学費

などが支給され、
米国でテニス漬の生活を送ります。

ただ選手には毎年レベルに合わせた課題が
設定されて

それをクリアできなかた場合は
その年限りで留学が打ち切られるようです。

盛田ファンドでは選手がジュニアを卒業する
18歳まで支援をするのですが

18歳でプロになるまで留学を達成したのは
錦織選手が初めてだそうで

現在留学中の2人を除いて過去17人送り出してしますが、
18歳まで留学を全うしたのは
錦織選手西岡良仁(ヨネックス)の2人しかいません。


盛田ファンドとIMGアカデミーのまとめ

盛田ファンドでIMGアカデミーに留学するには
合格するのも大変なのですが

合格してからも厳しい生活が待っています。

ただ盛田ファンドに合格しなかったからといって
テニスの才能がないという訳ではなく

IMGアカデミーの方式で育てるのに
向いていないというだけなので

他のクラブに行けば能力を発揮できるかもしれないと

盛田氏も言っています。

またIMGアカデミーは短期留学の
プログラムもあるので、

実費にはなりますが、一度経験してみてから
判断しても良いのではないでしょうか?

世界的エリート養成所 IMGアカデミー ニックボロテリーテニスプログラムの
詳細はこちら

盛田ファンドがなければ
錦織選手もここまでの選手にならなかった
かもしれません。

現在は錦織選手を超える期待ができる
日本人選手がいませんが

錦織選手が引退するまでに
またグランドスラムで活躍選手が
出てほしいですね。