まもなくリオ五輪が開催されますが
メダルを獲得するとその報奨金は国から
支給されます。
それ以外にも競技によっては国からとは別に
その協会やスポンサーなどから支給される
報奨金もあります。
今回は日本と海外の金メダルを獲得した時の
報酬額の違いと
協会などから支払われる日本の競技別のメダルの
報奨金について紹介します。
五輪の金メダルの報奨金の日本と世界の違いについて
日本は金メダルを獲得するとJOC(日本オリンピック協会)から
ロンドン五輪までは300万円でしたが、
今回のリオ五輪から500万円に増額が決定しました。
銀メダルの200万円と銅メダルの100万円の変更はありません。
ちなみに団体競技でも金メダルを獲得すれば一人ずつに500万円が
支給されます。
それはそうですよね。団体競技で11人のサッカーになると
一人50万円もらえないとなってしまいますし、
実際は11人ではなく控えの選手を含めると18人ですから
もっと少なってしまいます。
では外国ではいくらもらえるのでしょうか?
(通貨の変動があるのであくまで参考です)
海外の金メダルの報奨金
●シンガポール 約6,300万円
ただシンガポールは今まで金メダルの獲得がなく
銀メダルが最高なので可能性が低いからこその
金額なのでしょうね。
●タイ 約3,000万円
タイの場合は3000万円もあれば
一生優雅に暮らせる金額ですが
浪費を防ぐために報奨金の大半は
20年の分割で支払われます。
●マレーシア 約2600万円
このほかにも年金が支給されて
金メダルの場合は月に約12万円の支給があります。
●イタリア 約1,500万円
先進国の中ではトップですね。
イタリアは財政事情よくないはずですが
太っ腹ですね。
●ロシア 約1,000万円
今回はドーピングでほとんど選手が出られなくなって
しまいました・・・。
●ドイツ 約150万円
ロンドン五輪ではヨーロッパ圏で使用できる
航空券2枚が贈られたようです。
●中国 約600万円
中国は国以外にも所在している地方の政府からも
国と同じくらいの報奨金がもらえるようです。
(地域によって差があり)
●韓国 約450万円
男子は兵役免除がありますが、だからといって
金メダル獲得後すぐに引退すると兵役の義務が
生じるそうです。
兵役の3年はスポーツに打ち込めということなのでしょう。
●アメリカ 約250万円
アメリカは思ったより少ないですが、
さらに課税されます。
報奨金には所得税の最高税率である35%が
適用され、なんとメダルも金品とみなされ
課税の対象となるので
結局約100万円ほど税金を取られるようです。
もちろん日本は非課税です。
●イギリス 0円
全くもらえないのですね・・・。
前回のロンドン五輪では金メダリストの写真の入った
ロイヤルメールの記念切手を作成し、
金メダリストの故郷のポストを金色に塗り替えたようですが
選手にとっては「???」ですね。
また中東は非公表の国が多いですが
1億円程度を支払ってアフリカ人に国籍を取らせて
五輪に出場させる国も多いので報奨金は
かなりの額(1億円?)をもらえるのではないでしょうか?
同じく北朝鮮も非公表ですが、金メダルを獲得すると
一生安泰という話も聞くので、お金以外にも家を
与えられたリするのでしょうね。
日本の競技別JOC以外からの報奨金は?
先程オリンピックでメダルを獲得するとJOCから
○金500万円
○銀200万円
○銅100万円
を支給されると紹介しましたが、それ以外に
競技によって競技団体や所属する会社、
そしてスポンサー企業からの報酬もありますので
競技別に紹介します。
●水泳
日本代表オフィシャルパートナーのGMOクリック証券から支給
金メダル3000万円
銀メダル300万円
銅メダル100万円
日本水泳連盟から支給
金メダル200万円
銀メダル100万円
銅メダル50万円
※リレーの場合は4分割
つまり金メダルはJOC300万円、GMOから3,000万円、
水泳連盟200万円と合計3,500万円もらえることに
なりますね。
●自転車 日本競輪選手会から支給
金メダル3,000万円
銀メダル2,000万円
銅メダル1,000万円
●陸上 日本陸上競技連盟から支給
金メダル1,000万円
銀メダル600万円
銅メダル400万円
4位以下も支給はあるそうで
さらにコーチにも
金メダル300万円
銀メダル200万円
銅メダル150万円支給されます。
ケンブリッジ飛鳥選手は日本選手権の100mで
9秒台が出れば所属先の㈱ドームから1億円の
報奨金がもらえる予定でしたが
10秒を切ることができなかったので
リオオリンピックで是非9秒台を出してほしいですね。
●バトミントン 日本バドミントン協会から支給
金メダル1,000万円
銀メダル500万円
銅メダル300万円
●卓球 日本卓球協会から支給
シングルス
金メダル1,000万円
銀メダル400万円
銅メダル200万円
団体
金メダル400万円
銀メダル100万円
銅メダル40万円
●テニス 日本テニス協会から支給
金メダル800万円
銀メダル400万円
銅メダル200万円
ダブルスは半額ずつ支給。
テニスの場合は4大大会を優勝すると
1億円以上の賞金がありますが
それと比べるとかなり差がありますね。
ただ錦織選手が金メダルを取ったら
スポンサーがたくさんお金を出しそうです。
オリンピックは賞金よりも名誉なのでしょう。
そうなるとゴルフも金メダルではいつもの優勝賞金と
大きな差があるので、
辞退した理由は治安の不安やジカ熱、過密日程なども
言われていますが、
報奨金の少なさも理由の一つかもしれませんね。
それと比べると錦織選手も過密日程なのですが
やはりスポンサーの関係もあるのでしょうか?
ウィンブルドンでケガをして体調が万全でないにも
かかわらず、出場を決めたのはスゴイなと思いました。
●射撃(ライフル) 日本ライフル射撃協会から支給
金メダル500万円
銀メダル300万円
銅メダル200万円
●女子バレー日本バレーボール協会
金メダル300万円
銀メダル200万円
銅メダル100万円
●レスリング 日本レスリング協会から支給
金メダル300万円
銀メダル200万円
銅メダル100万円
前回のロンドン五輪では3連覇の吉田沙保里選手と
伊調馨選手は報奨金1,000万円超が支給されたようですが
今回は4連覇がかかっているので同じかそれ以上の
報奨金が支給されそうですね。
●体操 日本体操協会から支給
金メダル50万円
銀メダル30万円
銅メダル20万円
ちょと少ない気もしますが
団体や個人総合、個人種目別と
種目が多いので仕方がないところでしょうか。
ロンドン五輪では内村航平選手は
個人総合で金メダル、団体と種目別の床で
銀メダル2個を獲得したので
JOCから700万円(ロンドン五輪では金は300万円)
協会から110万円支給されたので合計で810万円になります。
そして柔道はなんとゼロ円です。
これはメダル獲得は当たり前なので必要ないと
いうことなのでしょう。
ただロンドン五輪で柔道の金メダルは松本薫選手の1個
(銀は3個、銅も3個獲得)だけなので
そろそろ協会も考えた方が良いのではないでしょうか?
もちろんお金のために選手はやるのではないと思いますが
よりモチベーションを上げるためにも考えてもらいたいですね。
このほかにも所属している企業から報奨金が支給されたり
中には役職が上がったりする人もいます。
先程紹介した外国の報奨金も企業やスポンサーからも
支給されるのでやはりメダリストになると
人生が変わる人が多いのではないでしょうか?
まとめ
前回のロンドン五輪では史上最高のメダル獲得数でしたが
今回のリオ五輪もさらに多くのメダルを期待したいですね。
ちなみに金メダルの貴金属相場に換算すると約5万円だそうです。