牛乳の良いところは「カルシウム」を補うことだけと思っていませんか?
牛乳にはたんぱく質や脂質、炭水化物のほかにも、カルシウムを含むミネラル類やビタミン類がバランス良く含まれた優秀な飲み物です。
骨はもちろんですが他にも重要な部分に大切な役割があったのです。
脳に良い主な3つの成分と効能
カルシウム
カルシウムが不足すると脳の奥にあります「海馬」の機能が低下します。
情報伝達の役割不足、記憶力の低下など、また認知症対策にもカルシウムは必要不可欠な成分です。
特に牛乳に含まれるカルシウムは、ほかの食品のカルシウムより吸収が格段によいといわれています。
これは牛乳に含まれている「カゼイン」(たんぱく質の一種)が吸収率をアップさせてくれるからです。
ホエイたんぱく質
牛乳のたんぱく質の成分のうち、カゼインを除いた残りのたんぱく質の成分をホエイたんぱく質と言います。
よく言われるのが、「ヨーグルトの上澄みの部分」これがホエイたんぱく質なのです。
このホエイたんぱく質は、血糖値を下げてインスリンの分泌を促す効果があるといわれています。
(糖尿病と認知症は関係性があるため)
ビタミンB12
アルツハイマー病の危険因子のひとつ、血しょうホモシステインの値を低下させる働きがあるといわれています。
飲むタイミング
眠りに就く1~2時間前に飲むことで
カルシウムの吸収率がアップするといわれています。
より吸収がいいのは、食事の前にコップ1杯の牛乳を飲みましょう。
食事前は胃酸が酸性の状態であり、カルシウムがより吸収されやすくなります。
筋肉に良い成分と効能
必須アミノ酸
筋肉をつくるための成分のアミノ酸は20種類です。
外から摂取(食事等)からしか摂取できないアミノ酸を「必須アミノ酸」といいますが、牛乳にはその必須アミノ酸9種類全てが含まれている優秀な飲み物です。
良いタイミングと食べ合わせ
良い筋肉を効率的につけたい場合の飲むタイミングは、運動後30分以内がいいでしょう。
この時間内に摂取すると、必須アミノ酸が吸収され筋肉がつきやすいといわれています。
またその時に、糖質が含まれているバナナを一緒にとるとさらに吸収が良くなります。
また朝食として「牛乳+バナナ」を定番にしても充分必須アミノ酸は摂取できます。
朝食で摂る場合は、他のおかずなどからも、必須アミノ酸を取るようにしてバランスよく摂取することを心がけましょう。
注意点・ポイント
牛乳が苦手な場合
お腹がゴロゴロしてしまったり、不具合が生じてしまう場合には、少しづつ飲むことから始めてみましょう。
また牛乳の成分は熱で壊れる成分が少ないので、ホットミルクにしたり、シチューやグラタンなどの調理の中に取り入れて摂取することもできます。
ただし「乳糖不耐症」などで深刻な症状が出てしまいそうな場合は無理をせず医師に相談してみましょう。
熱中症対策
熱中症対策には、水より牛乳を飲みましょう。
牛乳にはミネラルが豊富に含まれていますので体にはとてもよいです。
ダイエット効果
牛乳は栄養価が高いので太ることを気にする方もいらっしゃるのでは?!
牛乳はコップ1杯(200ml)で136kcalの低カロリーでラクトフェリンという成分が体脂肪を減らす効果があると言われているんですよ。
まとめ
- 脳に良い3つの成分は、「カルシウム」「ホエイたんぱく質」「ビタミンB12」です。
- カルシウムが不足してしまうことで認知症にも影響が出てしまいます。
- ホエイたんぱく質とビタミンB12は、アルツハイマー病抑制に必要不可欠となる成分です。
- 牛乳に含まれる、カゼインという成分が吸収力をアップする働きがあり、他の食物よりも優れているのです。
- 食事前の胃酸がまだ酸性の状態で飲むとカルシウムの吸収力がさらに高まります。
- 筋肉を作る上で必要な必須アミノ酸全9種が全て牛乳には含まれています。
- 運動後30分以内にバナナと一緒に摂取するとより吸収がよくなります。
- 朝食のメニューにとりい、ほかの食品からも必須アミノ酸をとることができます。
牛乳はとてもバランスのとれた栄養価の高い食品です。
タイミングや食べ合わせを考えていつまでも老けさせない脳と筋肉を維持していきましょう。