節分と言えば以前は豆まきしか思い浮かびませんでしたが、最近は「恵方巻き」のほうがスーパーやコンビニでも売れているのようですね。
今回は
- 恵方巻きの由来
- 恵方巻にはどんな具材をいれるの?
- 2019年はどの方角で食べるのか?
などを中心にお伝えします。
恵方巻きの意味と由来は?
恵方巻きとは節分にその年の恵方を向いて食べると演技や良いとされる太巻きのことです。
恵方巻きの「恵方」は陰陽道でその年の十二支によって定められた最も良いとされる方角のことで、
その方向に歳徳神(としとくじん)がいると言われています。
恵方巻きの起源は江戸時代末期、大坂(昔の大阪)の船場で商売繁盛の祈願をする風習として始まったと言われていますが色々な説があり、正確な起源ははっきりとはわからないようです。
この風習は一時廃れましたが、1970年後半には大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行ったイベントによって復活して、関西地方では一般的な風習になりました。
ただその頃は「恵方巻き」とは呼ばれずに、「巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれることが多かったようです。
では「恵方巻き」という名前はどこから広まったのか?
1989年に広島のセブンイレブンの一部の店舗が「恵方巻き」という名前を商品名に利用して販売したのが最初で、
恵方巻きの名前の起源・由来と言われています。
その後どんどんと範囲が広がり、1998年には全国のセブンイレブンで販売をするようになりました。
「バレンタインデー」や「ホワイトデー」と同じで食品メーカーや小売業の戦略にまんまとはまってしまった感じがします。
実際に恵方巻きは2002年には日本で50%くらいしか認知度がなかったのですが、2006年には90%以上の認知度になり、現在は100%といっても過言ではありませんね。
最近はマスコミが小売業やメーカーと組んで大々的に特集を組むので節分といえば豆を投げるよりも恵方巻を食べる人の方が多いようです。
恵方巻きの具材は?
恵方巻の具材についても色々な説があります。
「太巻きには7種類の具材を使うとされ、7の意味は商売繁盛や無病息災を願って七福神にちなんだもので、福を巻き込むと意味付けされている」という説が一般的です。
別の解釈では
◎キュウリを青鬼にニンジンや桜でんぶ(おぼろ)やしょうがを赤鬼に見立てて「鬼を食べて」鬼退治するという説
◎太巻きを鬼の金棒(逃げた鬼が忘れていった金棒)に見立てて鬼退治ととらえる説
などがあります。
ただ具材は特定の7種の素材が決まっているわけではありません。
2000年以降では
サーモン、イクラ、イカ、エビ、マグロ(ネギトロ・漬けマグロ)などを「海鮮恵方巻」と称して販売されていることもあります。
具材の種類数でも7種類よりも少なくしたり、多くする場合もあり、あまりこだわりはないようです。
伝統あるものをそのまま受け継いだというよりなんとかイベントを認知させて
売上を伸ばそうと言うところから始まったので細かいところはあまり気にする必要はなさそうですね。
恵方巻きの食べ方と2019年の食べる方角は?
① 太巻きを一人に1本用意する丸ごと1本用意するのは、
「包丁できらない=縁を切らないようにという意味が」
込められています。
② 恵方をむく
その年の最も良いとされる方角(恵方)を向きます。
2019年の恵方は「東北東」です。
③ お願い事をしながら最後までしゃべらずに食べる
恵方巻きを食べている間にしゃべっていると
「運が逃げてしまう」
「縁を切らないお願いをする」
という理由から無言で食べるようになったそうです。
無言でもくもくと食べるのは結構つらいですし、あっという間に食事が終わってしまいますよね。
でも運が逃げてしまうのが嫌だと言う人はしゃべらずに食べましょう。
下記の動画は恵方巻きに関するGoogle Japanが作成した恵方巻き講座の動画です。
恵方巻きのまとめ
恵方巻きの名前がセブンイレブンによって広められたというのは驚きましたが日本人はイベント好きですし、元々は江戸時代から行われていたと言われる伝統ある文化ですから、素直に楽しんでみてはいかがでしょうか?
節分には豆をまいて恵方巻きを食べて良い一年にしましょう!