街路樹などで知られている「イチョウ」。扇形の葉が緑から黄色に変わることで季節を感じる方も多いと思います。
この「イチョウ」は生きた化石と呼ばれるほど昔から姿を変えていない植物の一つだという事をご存知でしたか?
いちょうの実である「銀杏」は食用に、また「イチョウの葉」にはいろいろな驚くべき栄養素が含まれています。
このイチョウ葉の栄養素であるイチョウ葉エキスについて、ご紹介していきます。
イチョウ葉エキスとは?
イチョウの緑葉から成分を抽出して濃縮したものを「イチョウ葉エキス」といいます。
主な栄養素や成分は20種類以上のフラボノイドです。
イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイドにはいろいろな作用があるといわれています。
- 酸化を防ぐ作用
- 血小板の凝集を抑える作用
- 炎症を抑える作用
- 神経伝達物質を刺激する作用
イチョウ葉エキスの効果効能は
認知機能改善効果
イチョウ葉エキスの抗酸化作用が脳細胞の老化を防いで、血小板をかたまりにくくする作用で脳への血流の増加や神経伝達物質の働きを整えることが、認知症の予防や症状の緩和に役立つ効果があるといわれています。
末梢動脈疾患による歩行時の痛みの改善効果
イチョウ葉エキスの血液を固まりにくくする作用で、手や足に酸素や栄養を送る末梢動脈の血液の流れを良くして手や足の痛みやしびれを緩和させる効果があるといわれています。
回転性のめまい症状の改善効果
イチョウ葉エキスの血液をかたまりにくくする作用によって耳の内部や脳の血流をよくしてめまいの症状が緩和される効果があります。
月経前症候群(PMS)の症状緩和効果
イチョウ葉エキスの神経伝達物質を刺激する作用によりセロトニン(月経前症候群のおこる原因のひとつがセロトニンの分泌不足といわれています)の分泌を良くする効果があるといわれています。
効果的な摂取方法は
イチョウ葉エキスを効果的に取る方法は、「サプリメント」です。
一定量を手軽に、安全に摂ることができます。
安全というのは、イチョウ葉にはアレルギー物質の「ギンコール酸」が含まれているからです。
またイチョウ葉エキスの摂取量の目安は、一般的に1日120~240mgが良いとされています。
摂取量が多いと出血しやすくなるという症状が出る場合もあります。
サプリメントであれば、アレルギー物質の心配もなく一定量をきちんと摂取することができますのでおすすめの方法です。
注意点と副作用
摂取量を守ること
健康維持の目的であれば1日あたり120mgを目安にしましょう。
過剰に摂取すると頭痛や胃腸障害の原因になる場合もあります。
また上限は240mgまで(一日)を守りましょう。
妊娠中や授乳時期の摂取は避けましょう
ホルモンに影響を与えたり、分娩を誘発する場合があるといわれています。また出血しやすくなることもあるので妊娠中は避けたほうがよいでしょう。また授乳中の場合も母乳への移行、関連が不明のため安全を考えて避けましょう。
手術の予定がある方
イチョウ葉エキスの作用で血液がかたまりにくくなるため手術の予定がある方は、少なくとも2週間前には使用を中止したほうがよいでしょう。
このほかにも薬との飲み合わせでも注意が必要な場合がありますので医師に相談したり薬局で確認してから使用しましょう。
まとめ
- イチョウ葉エキスとは、イチョウの緑葉から抽出して濃縮したエキスです。イチョウ葉エキスの成分は20種類のフラボノイドが含まれています。
- イチョウ葉エキスの効果効能は、認知症や記憶力に低下の予防、症状の緩和のほかにも手足のしびれやめまいの改善や女性の月経前症候群の緩和にも効果があるといわれています。
- 効果的な摂取方法はサプリメントです。これは一定量を手軽にとれるためです。
- 注意点や副作用は規定摂取量を守ること。多量に摂取しますと体外に排出されますがまれに頭痛や胃腸障害の原因になります。また手術の予定がある方や妊娠中のかたも摂取を控えるまたは一旦中止しましょう。
「イチョウ葉エキス」の摂取をする場合お薬をのまれている方は併用の注意が必要な場合がありますので、自己判断をせずにかかりつけの医師または薬剤師のに相談してからの摂取をおすすめします。