ファブリス・ジロット

女性が男性にチョコを贈るのは日本の独特の習慣というのは最近では有名な話ですね。

ではなぜ外国と違うのか説明できる人は少ないようです。

今回はバレンタインやホワイトデーの風習はいつから始まって、どのように広まったのかについて紹介します。

欧米などのバレンタインの風習について

アメリカやヨーロッパなどでは恋人、家族、友達同士がお互いに花束やお菓子・カードなどを贈ります

アメリカでも日本と同じように、バレンタインデーは大きな販売セールスをやっていますが、チョコレートだけではなく、花や洋服(下着も)、中には車など色々な物がバレンタインで販売されているようです。

アメリカでは恋人同士でプレゼントを渡したりもしますが、どちらかと言うと男性から女性(恋人や奥さん)にプレゼントを渡すことが多く、日本のように愛の告白をする時に渡すという風習は特にないようです。

バレンタインにチョコを渡す風習はいつから

では日本ではいつから女性にチョコレートを渡すようになったのでしょうか?

1958年(昭和33年)2月にメリーチョコレートが新宿の伊勢丹の売り場に「バレンタインセール」と手書きの看板を出したのが最初と言われているようですが、諸説あるようです。

※この時、3日間で売れたのは30円の板チョコ5枚と4円のカード5枚だったそうです。

まだその当時バレンタインデーは浸透していなかったようですが、その後色々なお菓子・チョコレートメーカーが「バレンタインデー」にチョコレートの販売戦略を進めていくうちに、1970年代から徐々に盛り上がり、今日のように盛んなイベントになりました。

それにしてもずいぶん昔から日本で始まっていたのですね。

義理チョコもホワイトデーも日本の戦略?

義理チョコもお菓子メーカーがさらに売上を伸ばすために1980年頃から徐々に浸透してきました。

ただ義理チョコを廃止しようとする流れもあり、売上が徐々に落ちてくると、今度はまたメーカーが2000年頃から友チョコを流行らせました。

さらにここ最近では逆チョコ・自分チョコなども登場していますが、これも全部お菓子メーカーとマスコミの戦略によるものです。

ただバレンタインデーはもともと欧米にある風習を日本風にアレンジしたものであるため、ある程度は理解できます。

ですがホワイトデーに関してはこれこそお菓子メーカーが二匹目のドジョウを狙って「バレンタインデーのお返しにはマシュマロやアメを贈りましょう。」といった戦略が1980年頃から徐々に盛り上がり定番になったイベントなのです。

ただホワイトデーは日本だけではなく、中国、台湾、韓国で行われています。

こちらは日本から東アジアに広まって始まったと言われています。



バレンタインデーの風習のまとめ

それにしてもバレンタインデーは欧州の文化をアレンジしたものですが、ホワイトデーについては日本発の風習だったとは驚きですね。

ただお菓子・チョコレートメーカーによってはバレンタインデーとホワイトデーセールで年間売上の8割を占めるところもあるそうですから、もしこれらのイベントが無くなってしまったら売上が激減しますね。

義理チョコの売上が年々減ってきていますが、友チョコや逆チョコ、自分チョコなど色々考えて売上を維持しようとするのでしょう。

ただ最近のお菓子業界はバレンタインの売上は徐々に落ちてきていてハロウィンの売上に抜かれたので、これからも義理チョコに関しては売上がどんどん下がっていくと思います。

義理チョコに関しては私も要らないとは思いますが、会社などでどうしても
上げなくてはいけない場合は日頃感謝を伝える良い機会と割り切って

あげてみてはいかがでしょうか。

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