秋から冬にかけて流行を繰り返すノロウイルスは高齢者や乳幼児を中心に激しいおう吐や下痢を引き起こします。
実はこのノロウイルスが変異をして人が免疫を持たない新たなウイルスになって2015年初めから国内で感染を広げていたことが判明しました。
それまでは数年に一度の大流行でしたがこの新型ノロウイルスにより毎年大流行の恐れがあるのでは?と言われています。
今回は新型ノロウイルスについて、そしてその予防や対策、かかってしまった場合の処理の仕方を紹介します。
ノロウイルスが大流行する理由と症状は?
2015年に発生したノロウイルスは新型のウイルスと言われていますが、
新しいタイプのウイルスが出てくるとそれまでに獲得した免疫が役に立たなくなり、大流行になる恐れがあります。
過去には平成18年秋に遺伝子が変異して新たなウイルスとして感染が拡大し、統計開始以降最も大きな流行になり、患者数は3か月余りで推計303万9,000人にのぼりました。
国立感染症研究所では一昨年の秋以降、新ウイルスが主流になった場合は例年にない大きな流行になる可能性があると警告していました。
一昨年は平成18年程には大流行しませんでしたが、それでも例年よりノロウイルスの感染者が多かった年で、さらに昨年は全国で大流行しました。
今までように数年に一度、大流行してそれ以外の年はそれほどではなかった状況から、今後は数年に一度大流行してそれ以外の年もある程度流行するという可能性も高いです。
となると毎年インフルエンザのように気をつけないとダメになります。
ノロウイルスの症状や潜伏期間
ノロウイルスはおう吐や下痢などの胃腸炎を起こすウイルスで食中毒の原因にもなり、毎年秋から冬にかけて本格的な流行を繰り返します。
ノロウイルスは感染すると24~48時間程の潜伏期間を経て感染症や食中毒を発症すると言われています。
症状は初期には微熱が出ることが多いのですが、たいていは、いきなりつらい症状がおこります。
お腹がどんどん痛みだし、やがてこみ上げるような痛みや不快感、吐き気をもよおします。
中には一日に何度も吐いたという人も多く、やっと吐き気がおさまったと思ったら今度は下痢が続いて水のような便が出ることもあります。
免疫力の強い大人なら感染しても発症しない場合や風邪のような症状でおさまる場合もありますが、
免疫力の低い高齢者や乳幼児は症状が重くなる場合が多く、脱水症状を起こし、入院による点滴などが必要になったり、吐いたものをのどに詰まらせて窒息死することもあるなどとても注意が必要です。
またノロウイルスは感染力が強く、特に感染した子供や看病をした人のおう吐物や便などウイルスで汚染された物に触った手などを介して口から感染するため、
抵抗力の落ちた高齢者が多い施設や病院、保育園や幼稚園では特に集団感染に注意が必要です。
ノロウイルスの治療や予防、対策は?
ノロウイルスの治療
ノロウイルスのワクチンや特別な薬はないため治療はおう吐や下痢によって脱水症状を起こさないように、水分補給をする対症療法が中心となります
この時に間違えても吐き気止めや下痢止め薬を服用してはいけません。
おう吐や下痢はウイルスを外に出す働きでもあるので無理におう吐や下痢を止めると腸内にウイルスがとどまり続けてしまい、逆にものすごい勢いで増殖する可能性があり結局回復が遅れてしまいます。
もし服用する場合は痛みどめや整腸剤、腸の動きを止めない下痢止め薬を選ぶようにしてください。
ただし、自分でそこまで確認して薬を飲むのは難しいので、近くの病院かかかりつけのお医者さんの指示に従って薬をのみましょう。
ノロウイルス予防や対策
ノロウイルスは他のウイルスや細菌と比べてとても小さく手のシワに入り込みやすいためきちんと予防をしないといけません。
① 十分な手洗い
食中毒予防には手洗いが最も重要です。
調理前、食事前、トイレの後には石けんをよく泡立ててこすり洗いし、きっちりとすすぎましょう。
二度洗いを行うとより効果的です。
② 食べ物の加熱をしっかりする
カキやアサリなどの二枚貝の内臓にはノロウイルスが蓄積することがあるため、生や半生で食べると食中毒にかかる可能性があります。
しっかりと火を通すように心掛けてください。
③ 調理器具の消毒
ノロウイルスはアルコールでは消毒効果があまりないのですが、最近ノロウイルスを不活化(死滅)させることが
できる安全なアルコール除菌スプレーが販売されています。
それが「K Blanche (ケイ ブランシュ)」です!
ケイブランシュはマヨネーズでおなじみのキューピーが販売している商品です。
※詳しくは
ノロウイルスに効果がある安全な抗ウイルス・除菌スプレーのケイブランシュ
をご覧ください。
マヨネーズには卵を使用しますがその卵の成分を利用したアルコールスプレーなので安心です。
今までなかった安全でノロウイルスを死滅させるアルコール除菌スプレーですし、次亜塩素酸ナトリウムは汚物処理にしか使用しませんが、ケイブランシュであれば
- 台所用品
- 歯ブラシ
- 耳かき
- 子どものおもちゃ
などにも使用できます。
できれば冬の期間だけでもケイブランシュに変えることをおすすめします。
処理する際の注意点
ノロウイルスは感染力が強いため、患者のおう吐物や便を処理するときは特に注意が必要です。
マスクや手袋をしてのアルコール消毒ではなく、次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤などを使って消毒する必要が以前はありましたが手に直接触れると肌が荒れるなど、とても危険性が高く、特に小さなお子さんがいる家庭では取り扱いが難しいです。
ですが先程紹介した安全なアルコールスプレーのケイブランシュで消毒が可能になったのでそちらを利用して処理をするのがおすすめです。
おう吐や下痢などの処理をする場合は下記の記事をご参照ください。
ノロウイルスの消毒方法!衣類や布団、カーペットについた汚物処理の正しいやり方
赤ちゃんのノロウイルス感染時の症状と対処法、おむつ交換の仕方は?
ノロウイルス対策おすすめはラクトフェリン
ラクトフェリンはタンパク質の一種ですが乳酸菌と同様に免疫力をアップさせてノロウイルスにかかりにくい体質にしてくれますし、万が一かかったとしても軽い症状で済みます。
そしてそれ以外にラクトフェリンにはノロウイルスが腸の細菌に侵入するのを防ぐ効果があります。
食品では「ラクトフェリンヨーグルト」という商品があります。
こちらは実際にある小学校がラクトフェリンヨーグルトを継続して食べたところ、同じ地域の他の小学校よりもノロウイルスにかかった子どもが極端に少なかったというデータもあります。
ラクトフェリンヨーグルト リニューアル 1ケース(12個入)
また、ゴーダチーズやチェダーチーズなどのナチュラルチーズにも含まれています。
(プロセスチーズには含まれていません)
ですがヨーグルトやチーズが苦手、あるいは毎日のように食べるのは嫌だと言う方や毎日ヨーグルト食べるのもお金が結構かかってしまうという方にはサプリメントをおすすめします。
ただサプリメントは色々あって私も最初はラクトフェリンヨーグルトを販売している森永乳業のラクトフェリンサプリを購入していましたが少々値段が高いのが難点でした。
そこでラクトフェリンが十分に含まれていて体に悪い添加物が使用されていていない良いサプリ(さらにできれば安い)がないかと探していたところ最近おすすめの商品を発見しました。
それが「ホコニコのラクトフェリン+乳酸菌」(60粒)です。
早速気になって購入してみました。
こんな感じで商品の説明書なども一緒に入っています。
このサプリ1粒にはラクトフェリンが150mg入っています。
ノロウイルスに効果があるのは1日100mgと言われていますのでノロウイルス対策では1日1粒で十分です。
そしてラクトフェリン以外にもビフィズス菌とフェカリス菌が含まれています。
ビフィズス菌は腸内の善玉菌の99%を占める最大勢力で効果は
●整腸作用(便秘の改善)
●生活習慣病などの多くの病気の予防や改善
●免疫力がアップしてカゼやインフルエンザなどにかかりにくくなる
●アレルギー疾患の症状改善や予防
●肌荒れの改善(美肌効果)
●うつの改善
などが期待されます。
フェカリス菌は最近注目されてきている新型乳酸菌です。
以前乳酸菌は生きて腸まで届かないと効果がないと言われていましたが実際は死滅しても食物繊維のような
働きをするため、どのような状態でもある程度の効果が見られると言われています。
ですがフェカリス菌は加熱殺菌して死滅しても効果が得られることがわかり、それどころか死滅した状態で摂取した方がより高い効果を得られることも報告されています。
また他の乳酸菌と比べて超微粒子なので一度で大量の菌を摂取できて増殖が速いという特徴もあります。
そのフェカリス菌は動物実験で免疫力をアップしてインフルエンザにかかった時に
- 免疫力を高めて撃退する効果
- インフルエンザを予防する効果
といったどちらも効果があることがわかりました。
そしてもう一つの実験ではスギ花粉症にかかっている患者さんにフェカリス菌入り乳性飲料を継続的に飲ませた結果、鼻をかむ回数や目のかゆみなどが減り、アレルギー症状が改善する傾向が認められた研究報告もあります。
さらにこのサプリメントにはオリゴ糖も含まれていてオリゴ糖は善玉菌のエサになって善玉菌を増やす働きがあります。
オリゴ糖が含まれることによってビフィズス菌やフェカリス菌といった善玉菌の効果がより一層期待できるわけです。
さらにホコニコのラクトフェリンサプリの原材料は
- デキストリン
- 甜菜オリゴ糖
- 乳酸菌末
- ラクトフェリン(乳由来)
- HPMC
と安全な成分のみです。
デキストリンはデンプンの一種で水溶性の食物繊維で
- 善玉菌のエサになり善玉菌を増やす
- 食後の血糖値の上昇をゆるやかにする
- 内臓脂肪の蓄積を防ぐ
などの働きがあります。
甜菜オリゴ糖の甜菜(てんさい)はビートや砂糖大根とも呼ばれます。
甜菜オリゴ糖はオリゴ糖の中でも最も早く、大腸でビフィズス菌のエサになると言われています。
HPMCは初めて聞く方も多いかもしれませんが、植物由来の食品添加物で、微生物により分解される性質がある
環境にも優しい美容成分で世界的にも安全性が広く認められています。
このように安全性にも問題なくラクトフェリンも1粒に150㎎と他のサプリメントと比べても多く含まれています。
美容や内臓脂肪の減少が目的ならば1日2粒が推奨されていますが
ノロウイルスやインフルエンザ対策ならば1日1粒でも十分です。
ラクトフェリン以外にもビフィズス菌やフェカリス菌まで含まれているので高額だと思うかもしれませんが
定期購入ですと初回は1,980円(税抜、送料無料)です。
森永やライオンのラクトフェリンと比べるととても買いやすい価格です。
一度試してみたいという方におすすめのサプリです。
また2回目の購入からは4,500円(税込)ですがこれでも他のサプリメントよりは安いですし、ラクトフェリンヨーグルトを毎日食べるよりも安くすみます。
また定期購入といっても、よくある最低2か月、3か月継続といった縛りがなくもし効果が実感できない場合は2回目の購入をキャンセルすることも可能です。
ノロウイルスがかかってからの対応も大事ですがかからないように予防をすることも大切です。
手洗いうがいはもちろん免疫力をアップさせて、ノロウイルスの侵入を防いでくれるラクトフェリンがおすすめです。
まとめ
今年も大流行の可能性があるノロウイルスですが健康であれば症状が軽く済むことが多いです。
免疫力をアップさせるためには規則正しい生活と免疫力を高める乳酸菌を含むヨーグルトなどを流行する前からしっかり摂るようにしましょう。
特にタンパク質の一種であるラクトフェリンには
- 免疫力アップ
- ノロウイルスが腸の細菌に侵入するのを防ぐ
という働きがあります。
ラクトフェリンヨーグルトを毎日食べることでノロウイルス対策になりますし、毎日食べるのが難しい、乳製品は苦手、またはお金がかかるという方は
サプリメントの方が安く手に入りますのでそちらをおすすめします。
受験生の方やどうしても仕事を休むわけにはいかないという方はきっちりと手洗やうがいをして、睡眠を十分にとり、免疫力アップや症状を軽くするためにラクトフェリンを摂るように心がけましょう。