「みぞれ」「あられ」「ひょう」聞いた事ありますよね。

この言葉を聞くのって天気予報だと思いますが、
聞き流していませんか?

「みぞれ」「あられ」「ひょう」の違いを知らない方が多い様で…
「あっ、あられが降って来た」と聞くと、
「あっ、あられが降っているのか」と信じてしまう様です。

実はまったく違う物で、
身の危険を感じないといけない言葉もあります。

そこで今回は、
「みぞれ」「あられ」「ひょう」の発生理由と違いをまとめました。
すると雪の発生理由も気になりますよね?
すべてご紹介致します。

「みぞれ(霙)」の発生理由とは

地上の気温が0℃以上の時、雪が溶けやすい状態となり、
上空1500m付近で-6℃から-3℃未満の時に、「みぞれ」になります。

雨に湿った雪が混じりながら降る時や、
雪が溶けかかった状態の時の事を指します。

雨から雪、または雪から雨に変わる瞬間の微妙はラインなので、
気象観測では、雪より先に「みぞれ」が降っても、初雪と観測されます。

「あられ(霰)」の発生理由とは

積乱雲内で発生すると言われています。

地上と上空の気温の差が関係しています。
地上の温度より上空の温度が低い時に、上昇気流が発生し、
空気中の水蒸気が氷の固まりとなり、雲の中で接触して、
砕けて小さくなる物や、大きくなった物が地上に降って来るのですが、
降って来る途中でとけなかったものを「あられ」と言います。

「あられ」には2種類
    • 「雪あられ」:白色半透明
    • 「氷あられ」:半透明、

「ひょう(雹)」の発生理由とは

実は、「ひょう」が発生する理由は、
「あられ」が発生する理由とほとんど変わりません。

上昇気流によって持ち上げられた空気(空気中の水蒸気)が一気に冷やされ、
氷の粒になります。
この氷の粒が、上昇と下降を繰り返す事によって大きく成長して、
降ってきた大きな粒を「ひょう」と言います。

「雪」の発生理由とは

雪が降る目安は、地上が3℃以下で上空1500m付近が-6℃以下の気温とされています。
また、大雪が降る目安は、
上空5500m付近が-36℃以下の気温の時と言われています。

空気中の水蒸気が凍って、氷の結晶になったものを「雪」と言います。

「みぞれ」「あられ」「ひょう」の違い


それぞれの違いをご紹介します。

「みぞれ」

雨と雪が混ざって降って来る事。

「あられ」

直径5㎜の未満の氷の粒が降って来る事。

「ひょう」

直径5㎜以上の大粒の氷が降って来る事。

気を付けなければいけないこととは

「みぞれ」「あられ」「ひょう」の違いは状態と大きさにありますが、身の危険を感じないといけないポイントもここにあります。
「みぞれ」の状態は問題ありませんが、「あられ」と「ひょう」の言葉を聞いたら気を付けましょう。

「あられ」は5㎜未満と言っても、当たる場所によってはケガをする危険があります。
「ひょう」は5㎜以上で、とんでもない大きさの物が日本国内においても降っているのです。
公式記録とされていませんが、
大正6年に埼玉県北部に直径29.5cm、重さ3.4㎏の「ひょう」が降ったと言われています。
これ、カボチャぐらい大きさですよね。

ここまで大きくなくても、「ひょう」の被害は報告されています。

農作物が被害にあう事や、車のフロントガラスが割れた事、
家の屋根を破壊したなど、聞いた事があると思います。

自分の上に降って来る可能性がない訳ではありません。
「あられ」「ひょう」の言葉を聞いたら安全な場所へ避難しましょうね。

まとめ

  1. 「みぞれ」は水分の多い雪の様な感じですよね。
  2. 実際に、2種類の「あられ」を確認してみたいですね。
  3. 「ひょう」は「あられ」の発生理由と同じ事を覚えておきましょう。
  4. 地上の気温より、上空の気温で雪になる確率が決まりますね。

今では様々な気象現象があり、
「あられ」や「ひょう」の言葉をよく聞くようになりましたよね。

そんな時、小さな氷の固まりを想像するのではなく、
カボチャが降って来る可能性があるかもしれないと思い、
安全な場所に避難しましょうね。