お祝いごとで贈り物をいただいた時は
お返しをするのが常識ですが
お中元やお歳暮をいただいた時に
「お返しをする必要はあるんだっけ?」と
迷う方は多いのではないでしょうか?
また、お中元などの贈り物をいただいた際の
マナー(電話またはお礼状で連絡)は
ご存知でしょうか?
お礼状を出す場合のマナーについても
初めてだとわからない方も多いようです。
今回はお礼状の例文を交えて紹介します。
お中元やお歳暮にお返しは必要?
通常お中元やお歳暮は目下の人が目上の人に
贈るものなので原則お返しは不要です。
ただ、目下の人や立場が同等の人から
いただいた場合や
贈り物がかなり高価でいただきすぎて
気がひける場合には
半分から3分の1程度の金額の品物を
お返しとして贈ります。
お返しはいただいてすぐに手配すると
相手に気を遣わせてしまいますが、
かといって遅すぎてもいけません。
具体的には2週間後から1ヶ月までの間に
届くように手配するのがマナーとされています。
お中元やお歳暮をいただいた時のマナーは?
お中元やお歳暮をいただいた場合はお返しは
基本いらないものの、何もしないのではなく
感謝と届いたことを知らせるために
すみやかにお礼の電話をかけるかお礼状を送ります。
親しい間柄の場合は電話だけで良いですが
基本はお礼状を送るようにしましょう。
お礼状はいただいたその日のうちか遅くても
2日以内に出します。
親しい相手や目下の方からいただいた場合は
手軽に書けるハガキで送ると良いでしょう。
その場合堅苦しい時候のあいさつは不要ですが、
季節のあいさつは冒頭に入れると好印象です。
本文は
① 季節のあいさつ
② 日頃のお礼や近況報告
③ いただきものの御礼
④ 相手の健康を祈る一文
で構成します。
大切なことは感謝の気持ちを込めることです。
お中元やお歳暮のお礼状の例文
それではお礼状の例文を紹介します。
文章を書く順番は
①頭語、時候のあいさつ
②相手の健康、安否を尋ねる
③主文・本題
●お中元(お歳暮)を受け取ったお礼
●品物についての感想
④今後の交誼(こうぎ)を願う
⑤結びの言葉、結語
ポイント
●ハガキでは頭語、結語は省略してOK
(もちろん入れても構いません)
※手紙の親しい間柄の場合は省略可
●夫宛の贈り物のお礼状を妻が代筆する場合は
夫の名前の下(縦書きの場合には左下)に
やや小さめに「内」の字を添える
例文①目上の人へのお礼
拝啓、年の瀬も押し詰まり、慌ただしい毎日で
ございますが、
ご家族ご一同様にはますますご清祥の
こととお喜び申し上げます。
さて、このたびは結構なお品を頂戴し、
まことにありがとうございました。
いつもながらのお心遣いに恐縮いたしております。
早速、家族一同賞味させていただき、その本場の
味に感謝いたしました。おいしいものをいただいて
幸せな気持ちでいっぱいになりました。
本当にごちそうさまでした。
どうぞ、よい年をお迎えくださいませ。
取り急ぎお礼申し上げます。 敬具
例文② 親しい間柄への人へお中元のお礼
連日暑い毎日ですが、お変わりありませんか?
本日、御地特産のそうめんが届きました。
まことにありがとうございます。
「夏はそうめんに限る」と、日頃から
唱えている我が家としては、伝統のある
御地の手延べそうめんの味に一同うなって
しまいました。やはり格別の美味しさですね。
お心遣い感謝いたします。
とりあえず、書面にてお礼申し上げます。
※親しい相手なら「今年の夏も遊びに来ませんか」
とか「仕事の方はどうですか」
「母もおかげさまでリハビリに励んでいます」
など近況を尋ねたり、報告したりする文章を
ひとこと付け加えるのもおすすめです。
親しい人なので「拝啓」「敬具」は不要です。
例文③夫の職場の部下へ・お中元のお礼
拝啓 秋風が恋しい季節ですが、加藤様には
お変わりなくご活躍の由、なによりと存知ます。
このたびはお心尽くしのお中元の品をいただき、
ありがとうございました。
地ビールの詰め合わせ、毎晩楽しませて
いただいております。
いつも主人の方こそ、お世話になって
おりますのに、このようにご配慮いただき、
恐縮しております。暑さもいよいよ厳しく
なりますのでご自愛くださいませ。 敬具
山田太郎
内
※「内」は奥さんが代筆した時に書きます。
まとめ
基本的にはお中元やお歳暮はいただいても
お返しする必要はありませんが
電話かお礼状どちらかというよりも
きちんと電話でお礼をして、尚且つお礼状も書くのが
一番良いマナーです。
ただ中には目上の方から高級なものを
いただく場合もあるようです。
とてもお世話になっている方であれば
お礼状だけではなく、
半額程度のお返しを検討してみてください。