子どもに乗り物酔いがあると、
家族での外出も減ってしまいますよね。
子どもを楽しませたいと企画をしたドライブや旅行ですが
子ども自身の具合が悪くなると思うと、
親としては行かない選択をするしかありませんよね。
しかし、乗り物酔いをなぜしてしまうのかご存知ですか?
今回は、乗り物酔いの原因と対策をまとめました。
克服するポイントがあるのであなたのお子さんにも
試してみてあげてくださいね!
子どもの乗り物酔い原因は何?
三半規管と耳石器がとらえた身体の位置情報と、
目がとらえた情報の乱れから、混乱した情報が小脳に伝わり、
自律神経への負担により、乗り物酔いの症状が現れます。
リンパ液の流れにより、身体のバランスや回転を感じ取る。
耳石器(じせきき)
平衡砂(炭酸カルシウムの結晶)により、身体の直線方向の動きを感じ取る。
乗り物に乗った時の刺激
- スピード
- 急発進、急ブレーキ
- 方向転換
- 揺れ
混乱した小脳により、
血管などの循環器官・腸・胃などの消化器官をコントロールしている、
自律神経も乱れてしまうことで、乗り物酔いの症状が出るのです。
小脳が発達しきれていない、子どもに多いと言われる理由です。
やっかいなのが・・・
一度乗り物に乗った時の不快な記憶を、
小脳が記憶してしまうと言う事です。
子どもの乗り物酔い対策とは
乗り物酔いは、本当に辛いですよね。
私自身経験があるので分かります。
辛い中、親が不機嫌な態度や、心無い言葉をかける様な事は、
しないであげてくださいね。
実は、子どもの乗り物酔いは、
親の気遣いで症状が軽く済む事や、改善する事もあります。
前日からの対策
・睡眠をしっかりとる
遊びに行く予定は、子ども達にとって前日からワクワクしていると思います。
しかし、早めに夕食とお風呂を済ませ、十分に睡眠がとれる様にしてあげましょう。
疲れや睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。
・前日の夕食、当日の朝食は消化の良い物にする
乗り物に酔うと嘔吐が心配だからと、食事をしない方がいますが、
それは逆効果です。
食べ過ぎは良くありませんが、空腹でも酔いやすいと言われています。
もしくは、梅干しとお粥です。
梅干しは、唾液の分泌を促し、
胃腸の調子を整えてくれるので、
乗り物酔いを軽減してくれます。
・自身を持たせる
乗り物酔いを経験した子どもは特に多いのですが、
前日から不安になります。
この不安がストレスとなり、また乗り物に酔う結果となります。
「明日(今日)乗り物酔いはしないから、大丈夫だよ」
と、何の根拠もなくても、親から自信たっぷりに伝えてください。
おまじないの効果は結構ありますよ。
当日の対策
・服装に気を付ける
ピッタリした服や圧迫するようなデザインの服は、
気分が悪くなる原因になります。
・時間に余裕を持って出発する
慌ただしくバタバタする事により、
不安がストレスになるので避けましょう。
・安全運転を心がける
発進や停止など、特にスピードの変化に気を使ってあげましょう。
・楽しく会話をする様にする
乗り物に酔いやすい子どもは特に、ゲームなどはさせない様にしましょう。
身体が動いているのに、目から入ってくる情報は動かない、
これこそ乗り物酔いの原因につながります。
・臭い対策(自家用車の場合)
不快な臭いは乗り物酔いの原因なので、
車内は爽やかな空間にしておきましょう。
・薬の力をかりる
あまり薬に頼るのは良くないと思いますが、
不安な表情をしている様なら、乗り物酔いを何回も経験させるより、
楽しく乗り物に乗る事を経験させた方が良いと思います。
子どもの乗り物酔い対策は日頃の運動
日頃の運動や遊びにより、乗り物に乗った時の、
平衡感覚を鍛える事が出来ます。
・鉄棒、でんぐり返し
揺れや回転を日頃から体験しておけば、小脳がその情報を覚えてくれます。
・ブランコ
ブランコに乗ると結構酔う人多いですよね。私もそうでした。
前後の動きを体験しておく事により、小脳が情報を覚えてくれます。
乗り物別対策のポイント
車の場合
前方方向が良く見える助手席が良いのですが、
運転手が運転に集中してしまう為、
後部座席に大人が隣で座る方が良いかもしれません。
バスの場合
タイヤの真上と後部座席は避け、
前方方向が見える一番前か、
揺れが少ないタイヤとタイヤの間付近が良いです。
船の場合
大きくて安定感の船を選ぶ。
席は、揺れが少ない中央付近が良いです。
飛行機の場合
揺れが少ない翼付近か前方の席を選ぶ。
まとめ
1.原因をしっかり理解しておく事は、大事ですよね。
2.親の協力があれば、乗り物酔いは改善していけると思います。
3.子どもと一緒に親も運動すると良いですよ。
4.揺れが少ない場所を選ぶのも対策です。
大人でも乗り物酔いする人がいますが、
それは、子どもの時に経験した原因とは違う可能性があります。
症状が重い時は、
脳神経外科や耳鼻科で相談してみるのも良いと思います。